密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

日本懐かし遊園地大全

著:佐々木 隆

 

 遊園地のルーツは、博覧会にあるという。コースター、観覧車、回転木馬が、かつての遊園地の三種の神器だったが、コースターは明治23年に上野で開かれた「内国勧業博覧会」で自動鉄道が登場。明治36年に同博覧会の大阪開催で回転木馬、明治39年の「日露戦争戦捷記念博覧会」で観覧車が登場している、常設の遊園地については前身もふくめると諸説あるが、「浅草花やしき」「玉手山遊園地」「ひらかたパーク」「宝塚ファミリーランド」の4つが先駆けといえるという。

 

 日本の遊園地について紹介した本。なんといっても、既に閉園している数々の遊園地に懐かしさがただよう。「向ヶ丘遊園」「横浜ドリームランド」「二子玉川園」「東京マリン」「多摩川園」「多摩テック」「谷津遊園」「船橋ヘルスセンター」「ユネスコ村」「カッパピア」「御殿場ファミリーランド」「エキスポランド」「宝塚ファミリーランド」「奈良ドリームランド」「仙台ハイランド遊園地」「行川アイランド」「ウェスタン村」「さやま遊園」「伏見桃山城キャッスルランド」「比叡山頂遊園」「八瀬遊園」「あやめ池遊園地」「吉野川遊園地」。わずかだが、閉園後の寂れた様子を写した写真もある。

 

 現存し、頑張っている遊園地も、昔と同じ姿というわけではない。「後楽園ゆうえんち」「東京ドームシティ」「としまえん」「浅草花やしき」「よみうりランド」「富士急ハイランド」「スパリゾートハワイアンズ」「前橋るなぱあく」「ひらかたパーク」「ときわ公園」「ルスツリゾート」「あらかわ遊園」「東京サマーランド」「西武園ゆうえんち」「桐生が岡遊園地」「那須ハイランドパーク」「サントピアワールド」「恵那峡ワンダーランド」「グリーンランド」「別府ラクテンチ」。

 

 薄い本だし、ムック本とはいっても大きさは単行本サイズ。大半はカラー印刷とはいえ、もうちっと分量があってもよかったかもしれない。デパートの屋上が写されているものもや、関係者インタビューも少しある。

 

ムック、128ページ、辰巳出版、2018/9/7

日本懐かし遊園地大全 (タツミムック)

日本懐かし遊園地大全 (タツミムック)

  • 作者: 佐々木隆
  • 出版社/メーカー: 辰巳出版
  • 発売日: 2018/09/07
  • メディア: ムック