密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

これは泣ける。浅田次郎の長編小説。「天国までの百マイル」

著:浅田 次郎

 

母の命を乗せて走る100マイルの物語。

 

これは泣ける。確かに泣ける。

かつての事業の成功は過去のものとなり、

離婚して妻子とも別れ、苦しい生活を続ける城所安男。

 

そんな男が、重度の心臓病を抱え生命の危機を迎えた母親を、借りたワゴン車に載せ、160Km先のアメリカ帰りの名医の元へ走る。

高男、優子、秀男。貧乏な家庭から巣立った兄弟たち。

マリ。英子。片山。藤本医師。曽我医師。

様々な想いを燃やして走る安男。

そして。。。

A hundred miles, a hundred miles
A hundred miles, a hundred miles
You can hear the whistle blow
A hundred miles

少々無理のあるストーリのようにも思われるが、

深い余韻を、心に残す作品だった。

 

文庫、293ページ、朝日新聞社、2000/10/1

天国までの百マイル (朝日文庫)

天国までの百マイル (朝日文庫)

  • 作者: 浅田次郎
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 2000/10/01
  • メディア: 文庫
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