密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。過去に別名でAmazonのレビュー欄に掲載したものとそちらには未掲載のものがあり、後者は「Amazonレビュー欄未掲載」タグをつけてあります。

ワークショップをうまく進めるにはどうすればよいか。「ワークショップデザイン――知をつむぐ対話の場づくり(ファシリテーション・スキルズ)」

著:堀 公俊、加藤 彰

 

 ワークショップをどのように進めるかについて書かれた本。具体的かつ体系的に書かれているのが特徴である。

 ワークショップには、組織型(問題解決型)、社会系(合意形成型)、人間系(教育学習型)およびそれらの複合型がある。

 ワークショップをデザインするときのポイントは、チーム、プログラム、ファシリテーターの3つ。どんな人をどういう環境に集めるかで変わるし、事前に活動内容やテーマやスケジュールや必要な道具などの段取りを入念に検討して準備し、ファシリテーターが臨機応変にかじ取りをすることで進める。

ワークショップをデザインするステップは、以下のようになる。

 

・Step1 コンセプト作り:どんな人を対象に、何を目的とするのか
・Step2 プログラム:あえて作り込まない場合もある
・Step3 プログラムの詳細をつくる:いくつかのセッションに分けてそれぞれの狙いを明確にする
・Step4 開催を準備する:告知や道具や資料の準備

 そのうえで、プログラムの方針の決め方、セッションやアクティビティの作り方、参加者アイディアや経験の引き出し方、ブレーンストーミングなどの考えの広げ方やまとめ方、さらにはパターン別のワークショップのアジェンダの例、ポイントとなることの解説、といった内容になっている。

 内容がきちんと分類され、適時図表が加えられ、全体的な流れも、そこからブレークダウンされる個別の説明も、よく整理されて構成されている。予想より良い本だった。

 

単行本、239ページ、日本経済新聞出版社、2008/6/1

ワークショップデザイン――知をつむぐ対話の場づくり(ファシリテーション・スキルズ)

ワークショップデザイン――知をつむぐ対話の場づくり(ファシリテーション・スキルズ)