著:ピーター F ドラッカー、著:牧野 洋
日本経済新聞の「私の履歴書」で連載された内容を元に、そこに記載できなかったことや追加で取材したことを加えて一冊にまとめた本。
ウィーンに生れ、フロイトなど父の知り合いである多くの著名人に会う。ドイツで大学にはほとんど行かないのに博士号をとり、ジャーナリストとしてヒトラーの取材もする。ナチスの嵐が吹き荒れる中、イギリスへ渡る。
妻となるドリス夫人との劇的な再会。チャーチルに書評でほめられたことも。一大決心でアメリカへ渡る。GMでの仕事を契機に、経営についてのコンサルタントとして名をなしてゆく。スローン、デミング、ケインズ、盛田昭夫など、多くの著名人の名前が出てくる。
元々日本画に造詣が深く、初来日したときも、ビジネスよりもそちらの方が目当てだったようだ。たが、日本に来て将来経済大国になることを確信したという。
この本は、各章ごとに訳者による解説が入っている。実際は、取材のこぼれ話的なエピソードも盛り込まれていて、それはそれで面白い。これは本文にもあるが、実はすごく悪筆だという。また、最後に、ドラッカーの経歴がずらりと書かれている。
簡単に読める本だが、ドラッカーの人生から彼の思想が生まれた背景がうかがえる。
文庫、224ページ、日本経済新聞出版社、2009/7/1
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