密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

日本人が行けない「日本領土」 北方領土・竹島・尖閣諸島・南鳥島・沖ノ鳥島上陸記

著:山本 皓一

 

 北方領土・竹島・尖閣諸島・南鳥島・沖ノ鳥島について取材を行った記録を一冊にまとめてある。

 予想したほど多くはないが著者が撮影した写真もあるし、それぞれの現状や歴史の説明、安倍晋三や鈴木宗男などとの対談記録も載っている。

 例えば、北方領土については、近年ロシアのインフラ投資が進んだために島民の心情にも変化が見られることを報告しているし、竹島については、昔の日本人が撮った貴重な写真も紹介している。

 この本が出版されたのは2007年とあるが、その後、日本の国境の島々をめぐる問題は何も変わっておらず、むしろ深刻さを増している。本書は、日本国境の領土への理解を深めるために必要な貴重な情報が収められている。

 

単行本、288ページ、小学館、2007/5/31

日本人が行けない「日本領土」 北方領土・竹島・尖閣諸島・南鳥島・沖ノ鳥島上陸記

日本人が行けない「日本領土」 北方領土・竹島・尖閣諸島・南鳥島・沖ノ鳥島上陸記

  • 作者: 山本皓一
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2007/05/31
  • メディア: 単行本
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