密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものと考えており、このブログを立ち上げました。日々読んできた本の備忘録を兼ねた書評と内容の概要紹介及び読書感想をまとめたブックレビューのブログです。過去に別名でAmazonのレビュー欄に掲載したものとそちらには未掲載のものがあり、後者は「Amazonレビュー欄未掲載」タグをつけてあります。

AIブームの中、ディープラーニングに欠かせない基礎技術。GPUについて学ぶ。『GPUを支える技術 ――超並列ハードウェアの快進撃』

(著:Hisa Ando)

 

 GPU(Graphics Processing Unit)の本。1999年にNVIDIA社がGeForace256という新型のグラフィックチップを発表。GPUという呼び方が提唱されるようになった。画像処理、科学技術計算、そしてディープ・ラーニングと、GPUはITの先端分野に欠かせないものになっている。

 なかなか詳しい本で、ところどころ一歩踏み込んだ解説が行われている。SIMDとSIMT、3Dグラフィックスの基本的な処理方法、NVIDIAPascal GPUの基本構成と命令実行メカニズム、AMDとARMのSIMT方式GPUNVIDIAのユニファイドメモリアクセス、AMDのSSG、CUDAとOpenCLOpenMPとOpenACC、CPUとGPUのデータ転送、Deep LearnningとGPUVR/ARとGPU、スーパーコンピュータとGPUスマートフォンGPU、Knights Landing、省電力設計の動向と、扱われているテーマも幅広い。エラー検出処理、演算精度と用途の関係についても書かれている。

 予定よりじっくり時間をかけて読んだし、それだけの価値がある。適時図解も行われている。良い本である。勉強になった。

 

単行本、320ページ、技術評論社、2017/6/30

 

GPUを支える技術 ――超並列ハードウェアの快進撃[技術基礎] (WEB+DB PRESS plus)

GPUを支える技術 ――超並列ハードウェアの快進撃[技術基礎] (WEB+DB PRESS plus)