密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものと考えており、このブログを立ち上げました。日々読んできた本の備忘録を兼ねた書評と内容の概要紹介及び読書感想をまとめたブックレビューのブログです。過去に別名でAmazonのレビュー欄に掲載したものとそちらには未掲載のものがあり、後者は「Amazonレビュー欄未掲載」タグをつけてあります。

訪日外国人需要をつかめ。『インバウンドビジネス集客講座』

(著:村山 慶輔、やまとごころ編集部)

 

 訪日外国人の数が2016年に2400万人を突破したというが、確かに外国人は珍しくなくなった。ひと昔前のことを考えると、あまりの急増ぶりにとまどうくらいだ。このような時代背景をうけて、インバウンドビジネスに関しては近年様々な本が出ているが、本書は、このようなインバウンドビジネスにおける「集客」に焦点を絞った本である。

まず、インバウンドビジネスは、以下の7つのステップで考えるべきだとある。

STEP1 情報を収集する
STEP2 目的・ターゲットを明確にする
STEP3 現状を把握する
STEP4 自分たちの魅力を発見する
STEP5 ビジネスを組み立てる
STEP6 情報を発信する(集客の施策を行う)←本書のテーマ
STEP7 改善を繰り返す 

内容としては、次のようになっている。飲食店・宿泊施設・小売店自治体や観光エリアの集客アプローチおよびペルソナマーケティングの重要性。インターネットの活用。SNSの利用。クチコミの活用。ネット予約サイトの利用。広告戦略。旅行博への出店。旅行会社との関係。ファムトリップでファンを作る。時代を反映して、全体的にインターネットを活用したマーケティングの話が多い。

実際にインバウンドの観光産業に従事している人のインタビューも何本か入っている。特に、最初のルーシーさんの話では、日本人はデフレに慣れすぎて安くしないとお客様は来ないと思っているがそのようなことはない、火付け役として在日外国人を集客するようにするとよい、会話はたどたどしい外国語でも問題ないが文章についてはネイティブの協力を得てきちんとした文章にすること、といった点が印象に残った。

受け入れ態勢を整えてもお客さんが来なければビジネスにはならないが、この本は、集客だけに絞ってあるので、目的がはっきりしており、具体的で、要点がわかりやすい。付録としてJETROが行っている調査をもとにターゲットとなる主要20か国のデータと旅行に関する特性についての情報がまとめられている。

 

単行本、240ページ、翔泳社、2017/6/17

 

インバウンドビジネス集客講座

インバウンドビジネス集客講座

  • 作者: 村山慶輔,やまとごころ編集部
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2017/06/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)