著:吉田 麻也
サッカー日本代表のCB吉田麻也の本。書き下ろしとブログからのミックス。他の代表選手の本とは大きく異なり、ユーモア精神旺盛で、お茶目で、コミカル。
3人とも女の子でも通用する名前がつけられた男3人兄弟の末っ子。先生から年齢をたずねられて「700歳です」と答えた父親。いろいろな人達が集まるにぎやかな家庭。グランパスのテストに合格して長崎を離れ、お兄さんと2人暮らし。進んで先輩達に交わって、いじられキャラとして可愛がられながらいろいろなことを吸収する。特に藤田俊哉選手の話は印象的。あと、怖いピクシーの誕生日に、顔に生クリームケーキを投げつけたというのはすごい。
オリンピック代表や日本代表。ヨルダン戦でのゴール。ケガとの戦い。VVVやオランダの様子。ひと通りのことがいろいろ書いてあるが、あちこちのページにユーモアてんこ盛り。どこを読んでも楽しめる。ブログのアクセス数が急増したという仲のいいウッチーが書いた文章とか、2人でくつろいだツーショット写真も載っている。また、全体的に、一見コミカルなタッチの文章から、高いコミュニケーション能力が垣間見れる。6年前の本だが、吉田選手の交友関係の広さや人間性が垣間見える。
単行本、192ページ、学研マーケティング、2012/3/6