密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装

著:斎藤 康毅

 

Deep Learningの本。入口となる部分について、実に丁寧に、まるで一歩ずつ着実に踏みしめてゆくように書かれているのが特徴である。あまりに丁寧すぎて、畳み込みニューラルネットワークにたどり着くまでに200ページ以上かかっているくらいである。数式や図解も適切に配置されており、総合的にひとつひとつの意味を確実に理解できる。

また、Pythonで書かれた短いプログラムコードで少しずつ動作を確かめながら理解するようにも構成されてもいる。それも、ごく最低限度ではあるがPythonの記述ルールについての説明もあって、いくつかのプログラム言語に通じている人であれば、まだそれほどPythonに詳しくない人でもあまり敷居を高く感じないように配慮されている。加えて、プログラムは本書に書かれているGithubからダウンロードできる。

一歩ずつ、丁寧に、着実に、学ぶことができる。深層学習の本は最近いろいろ出てきて何冊か買っているが、Deep Learningを初歩から学びたいプログラミング経験者向けの入門書として、おススメである。

 

ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装

ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装

  • 作者: 斎藤康毅
  • 出版社/メーカー: オライリージャパン
  • 発売日: 2016/09/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)