「廃道をゆく」のPart3。
シリーズ初の沖縄含む、48本。
崩落や噴火や豪雨など自然現象と関係するものが多いことが特徴。
国土の約7割が山で、しかも海に囲まれた日本。
その近代化の歩みが険しい自然との闘いの歴史でもあったことを、これらの廃道は静かに語る。
- 見捨てられて骨組みだけになった仮設橋。
- 岩盤が崩れて埋もれてしまったトンネル。
- 落盤で塞がれたトロッコ道。
- まるで紐のように谷をつなぐつり橋。
- 通る人が絶えてもなお残る手掘りの隧道。
女性の廃道マニアのコラムや、石の積み方の見方、残された標識の時代による違いなど、まあ、興味がない人にとっては、こんなことが面白いなんて、と変わり者扱いされかねない情報も載っています。オールカラーでないのが残念。
ムック、113ページ、イカロス出版、2011/4/27