密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

廃道をゆく3 (イカロス・ムック)

「廃道をゆく」のPart3。
シリーズ初の沖縄含む、48本。
崩落や噴火や豪雨など自然現象と関係するものが多いことが特徴。


国土の約7割が山で、しかも海に囲まれた日本。
その近代化の歩みが険しい自然との闘いの歴史でもあったことを、これらの廃道は静かに語る。

  • 見捨てられて骨組みだけになった仮設橋。
  • 岩盤が崩れて埋もれてしまったトンネル。
  • 落盤で塞がれたトロッコ道。
  • まるで紐のように谷をつなぐつり橋。
  • 通る人が絶えてもなお残る手掘りの隧道。


女性の廃道マニアのコラムや、石の積み方の見方、残された標識の時代による違いなど、まあ、興味がない人にとっては、こんなことが面白いなんて、と変わり者扱いされかねない情報も載っています。オールカラーでないのが残念。

 

ムック、113ページ、イカロス出版、2011/4/27

 

廃道をゆく3 (イカロス・ムック)

廃道をゆく3 (イカロス・ムック)