著:小川 秀一、山梨 将典、山梨 勝弘、佐藤 尚、富田 文雄
北はさっぽろ雪まつりから、南は熊本の山鹿灯籠まつりまで、日本各地の有名な祭りを、写真中心に紹介した本です。オールカラーで写真中心の構成。写真はどれも大変見事で、魅せられます。特定の写真家が撮り集めたのではなく、いろいろな人たちの選りすぐりのショットが選ばれています。
京都の「祇園祭」、鎌倉の「流鏑馬神事」、福島の「相馬野馬追」、徳島の「阿波踊り」など、有名なお祭りが中心です。長野県飯田市の「七久里神社秋季祭典裸祭り」の火の粉を浴びて役者が舞う様子とか、写真だけでもハラハラします。
ただ、秋田県のように7つも紹介されている県がある一方で、宮城、福井、香川、宮崎、鹿児島のようにゼロの県もあります。京都三大祭りのうち、「葵祭」は取り上げられていません。写真以外は、それぞれ数行の簡単な解説と、場所について1行、開催時期について1行というだけの情報なので、ガイドとしては不十分です。それぞれの地域のWebサイトを見て詳細を確認する必要があります。ただ、お祭り紹介の写真集と割り切れば、なかなか見事です。
単行本、152ページ、パイインターナショナル、2018/2/13