密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。過去に別名でAmazonのレビュー欄に掲載したものとそちらには未掲載のものがあり、後者は「Amazonレビュー欄未掲載」タグをつけてあります。

オールカラーで図解が豊富。そして変わったレシピが100.コーヒー好きのための「COFFEE BOOK: コーヒーの基礎知識・バリスタテクニック・100のレシピ」

著:アネット モルドヴァ、監修:丸山 健太郎

 

コーヒーの本。オールカラーで図解や写真が豊富。イギリスのものを翻訳して出版されている。日本で企画されたコーヒーについての本は、豆の種類や扱い方、主要産地、淹れ方、器具やカップ、お店紹介というような内容が中心のものが多いが、本書の内容はところどころ少し異なっている。コーヒー豆の解説ひとつとっても、簡易的ながら品種の枝分かれ図が掲載されているし、例えばデカフェ(いわゆるノンカフェイン)のコーヒーはどうやって作っているのかということについて溶媒プロセス・スイスウォータープロセス・CO2プロセスの3種類の方法と違いを解説してあったりする。フレバーホイールの図はなかなか良い。

掲載されているコーヒーのレシピは100以上あり、しかも単に数が多いだけでなく、バラエティに富んでいる。リンゴと共に抽出する「アイム・ユア・ハックルベリー」とか、ショウガやハチミツやレモンと一緒に淹れる「マダ・アレイ」、生卵を加えてクリーム感を演出した「ポット・オブ・ゴールド」等、ウォッカなどの酒類はもちろん、タンポポの根を加えるものまである。

産地別の解説はなかなか詳しい。世界各地の主要コーヒー生産国の地図を掲載しながら、その国のコーヒーの特徴や生産の現状といった基礎データに加え、その国の中のどこの地方でどういうコーヒーが栽培されているのかといった地域別の違いについてもきちんと書かれている。

大きさは日本の一般的な本より少し幅が広めという感じになっており、特別大きいというほどではないが、ハードカバーで重厚な造りになっている。重さもある。タイトルには「基礎知識」とあるが、ところどころ単なる基礎という感じではない。図解や写真の使い方やカラーリングのセンスもなかなかいい。コーヒーの歴史などは詳しくない。

 

大型本、224ページ、誠文堂新光社、2015/9/8

 

COFFEE BOOK: コーヒーの基礎知識・バリスタテクニック・100のレシピ

COFFEE BOOK: コーヒーの基礎知識・バリスタテクニック・100のレシピ