著:北村 崇、浅野 桜
Webデザイナー向けの本。体系的な知識というよりは、ポイントになることを84のテーマごとにまとめたもの。以下のような構成になっており、特に後半はPhotoshopとIllustratorの使い方における留意点が中心になっている。
INTRODUCTION Webサイトをデザインするということ
CHAPTER 1 Webデザインの基本的なルール
CHAPTER 2 コーディングに困るデザインデータとは
CHAPTER 3 わかりやすい納品データの作り方
CHAPTER 4 Photoshopの上手な使い方
CHAPTER 5 Illustratorの上手な使い方
APPENDIX
シンプルなデザインだが、カラー印刷で、デザインの本らしく具体例が多く掲載されている。
スマホからのアクセスが半分以上という時代になり、マルチデバイスを強く意識した内容になっている。例えば、スマホを横にしたときにどう見えるかというようなことや、固定スペースで考えない、といったようなことが書かれている。CMS利用上の注意や、フリー画像は著作権までフリーということではないというようなことも書かれている。
Webではゴシック体が多いと思っていたが、理由としてはアンチエイリアスという処理が弱いと明朝体のように線の強弱を用いる書体はきれいには見えにくいからというのは初めて知った。
本書は基本的にデザイン上の話が中心ではあるが、著者たちによると、Webデザイナーの業務範囲は以下のようになっており、マークアップや構築手法までWebデザイナーの範疇に入っているという。Webデザイナーもやることが増えてなかなか大変である。
単行本、224ページ、エムディエヌコーポレーション、2016/3/23