密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものと考えており、このブログを立ち上げました。日々読んできた本の備忘録を兼ねた書評と内容の概要紹介及び読書感想をまとめたブックレビューのブログです。過去に別名でAmazonのレビュー欄に掲載したものとそちらには未掲載のものがあり、後者は「Amazonレビュー欄未掲載」タグをつけてあります。

雑談力が上がる話し方――30秒でうちとける会話のルール

著:齋藤 孝 

 

 雑談への苦手意識を克服するコツをまとめた本。上手な話し方とか、コミュニケーション力についての本はあるが、この本は「雑談」に的を絞っているところが特徴的。

 雑談上手は話し上手とは違う。なぜなら、雑談は雑談自体が目的であり、落ちは要らないから。延々と会話が続いて話題が変わって、とくに中身が無くてもいい。どうしてもネタに困ったら、とりあえず何か褒めておく。あいさつ+α。相手の言うことは、とりあえず肯定しておく。年配者というのは若い世代が何に関心を持っているか気になっているものなのだから、年配の人と話すときには無理に話題を合わせようとしなくてもいい。

 たかが雑談である。しかし、雑談の力はあなどれない。周囲に安心感を与え、情報収集の手段にもなり、コミュニケーションのツールであり、相手を知ることもできる。雑談力は生きる力でもあるという。

 あっさり読めるし、すらすら読めるように意識して書いてある。何の前提知識もいらない。強調したいところはあらかじめ線が引いてある。世の中、意外に雑談が苦手だという人は多いと思う。実は、コツは簡単なことなのだ。少し発想を変えればいい。なーんだ、こういうことか、と拍子抜けするかもしれないが、重要なコツというのは得てしてそういうものであり、こういう本はこういう本で意味がある。ちょっとしたことだが、なるほど感はあった。

 

単行本、182ページ、ダイヤモンド社、2010/4/9

 

雑談力が上がる話し方――30秒でうちとける会話のルール

雑談力が上がる話し方――30秒でうちとける会話のルール