密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものと考えており、このブログを立ち上げました。日々読んできた本の備忘録を兼ねた書評と内容の概要紹介及び読書感想をまとめたブックレビューのブログです。過去に別名でAmazonのレビュー欄に掲載したものとそちらには未掲載のものがあり、後者は「Amazonレビュー欄未掲載」タグをつけてあります。

安くて旨い! ワイン図鑑 (ワールド・ムック1003)

 ワインの紹介本はたくさんあるのですが、この本で紹介しているワインは、タイトル通り、「安くて」「旨い」です。カタログ的な内容が中心で、オールカラー。3000円以下のワイン限定、というのが、庶民には嬉しいです。この本自体も、庶民的な価格です。

 お手ごろ価格のワインが中心なので、チリ、アルゼンチン、オーストラリア、南アフリカ、アメリカといった国のワインがその多くを占めています。ヨーロッパでは、スペイン、イタリアが目立ちます。したがって、間違っても、高級ワインを作っているフランスの老舗ワイナリーの情報をこの本に求めてはいけません。「安くて旨い!」ワインに焦点を絞っています。

 もうひとつの特徴としては、レバノングルジア、モロッコ、メキシコ、インド、イギリス、中国といった、ちょっとマイナーな国のワインも結構多く取り上げられている点です。国内ワインの情報も充実しており、長野や山梨や北海道といった有名どころだけけでなく、新潟、富山、宮崎、熊本といった地名も見えます。

 ワインに関する道具や肴の話題も少し載っています。ただし、ワインの造り方とか、歴史とか、ぶどうの種類の解説とか、そういった情報はほとんどありませんので、ワインについての知識を得たいのであれば別な本を探した方がいいでしょう。気になった点としては、ドイツのワインがなぜかほとんど見当らないことです。

 全般的には、コストパフォーマンスに優れたワインの紹介本と割り切って読むのであれば、悪くない内容だと思います。ちなみに、低価格ワインのほとんどはお店に並んでいるタイミングが飲み頃と考えてよく、高級ワインのように長く寝かしたからといって味が良くなることはあまり期待できないということです。

 

尚、ワインを楽しむ上での一般的で幅広い教養については、「ワイン事典 (贅沢時間) - 密林の図書室」をお勧めしておきます。

 

大型本、92ページ、ワールドフォトプレス、2013/7/25

 

安くて旨い! ワイン図鑑 (ワールド・ムック1003)

安くて旨い! ワイン図鑑 (ワールド・ムック1003)