密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

まるわかり! RPA

編:日経コンピュータ

 

 RPA(Robotics Process Automation)の本。ムック本サイズでオールカラー。内容的には、事例、導入論について、ツールの紹介の主に3つの内容になっている。特に事例は豊富である。

 

 個人的に印象に残ったのは、BPRやAIを絡めた大上段な方法論を語るコンサルタントもいる中で、NTTデータの担当者が手間とカネがかかるそのような方法にやんわりと疑問を呈した、これなら敷居は低いと思われる方法を提唱していること。

 確かに、RPAは大きく語ることはできるテーマだろうが、PCで人が入力している処理を自動化するソフトウェアロボットでありEXCELのマクロのお化けのようなものと割り切るなら、お高いコンサルを頼みにしなくても導入効果が見込める業務を絞ることであればやり方はあるだろう。この辺は、まずはツールを売りたいベンダーと、コンサルやサービスも売りたいと思っているベンダーの立場の違いかもしれないが。

 

 バラバラの記事が集まったような感じで、まとまりは良いとはいえない。ソリューションの比較もあるがそれほど詳しいものではない。ただ、図解例が多くてわかりやすいし、具体例も多いし、特定のベンダーに偏らずいろいろなベンダーやコンサルファームの人たちの見解が書かれており、内容は悪くない。

 

ムック本、216ページ、日経BP社、2017/11/16

 

まるわかり! RPA (日経BPムック)

まるわかり! RPA (日経BPムック)