密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260 Googleタグマネージャ/オプティマイズ/データスタジオ対応

著:木田 和廣

 

 Google Analyticsの使い方を260のポイントに分けて説明した本である。これが第2版。Analyticsだけの利用にとどまらず、検索エンジンの検索キーワード分析としてGoogle Console、広告収入のGoogle AdSenseとのリンク、広告効果を測定するためにGoogle AdWords、A/BテストのためにGoogle Optimizeとの連携も載っている。

 

 Web解析でのサイト改善のプロセス。セグメントの確認。改善点の発見と改善。アカウント、プロパティ、ビュー。デバイスごとの利用状況の把握。年齢や性別といったユーザ属性。ログインユーザと非ログインユーザ。セッション、直帰率、離脱率、コンバージョン率。新規ユーザと既存ユーザのふるまいの違いの把握。LTV(顧客生涯価値)の累積状況。ソーシャルネットワーキングがサイトに与えている影響を知る。売上に貢献しているページの確認。ユーザーのカスタマージャーニーの可視化。機械学習に基づく提案から異常値を把握する。地域や天候といった外部データとの相関分析。各種レポートの組織での共有。不具合対処。

 

 かなり詳しい。また、実際の画面例が多く貼ってあり、それぞれの画面について、[管理▶トラッキング情報▶セッション設定]といったように、たどりつくための具体的な操作順が書かれてある。白黒印刷だが、もともとGoogleのこういったツールの画面は色使いが地味なこともあって、あまり問題ではない。内容的にも基本的なものから応用的なものまで幅広く掲載されている。今まで、断片的な情報だけで見よう見まねで一部だけ使っていたGoogle Analyticsだが、非常に奥が深くて多彩な利用ができることを実感した。Google Analyticsを使うためのガイドブックとしてとても役に立つ本である。

 

目次
レポート・設定別インデックス
第1章 基礎知識
第2章 導入
第3章 設定
第4章 用語の理解
第5章 レポートの分析
第6章 機能の活用
第7章 組織での共有
第8章 成果の改善
第9章 高度な分析
第10章 トラブル解決
索引

 

単行本、432ページ、インプレス、増補改訂2版、2017/11/17