密林の図書室

日々読んでいる本の備忘録を兼ねた書評と内容の概要紹介及び読書感想をまとめたブックレビューのブログです。人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものと考え、このブログを立ち上げました。過去に別名でAmazonのレビュー欄に掲載したものとそちらには未掲載のものがあり、後者は「Amazonレビュー欄未掲載」タグをつけてあります。

松本零士 大解剖

著:松本零士

 

 松本零士作品の解説本。ムック本サイズ。主に取り上げられているのは、『宇宙海賊キャプテンハーロック』『宇宙戦艦ヤマト』『クイーンエメラルダス』『銀河鉄道999』『1000年女王』である。

 それぞれの作品が各所に引用され、ストーリーや相関関係、キャラクターの法則といったような解説などが載っている。名セリフ集、美女図鑑、グッズ紹介、年表、マンガで描かれた「キャプテンハーロック誕生物語」もある。

 

「作品で一貫して言ってきたことは、『夢をあきらめるな』ということ。泣くのはいいが、あきらめるな。あきらめるくらいなら、最初からやるなと。夢とは志だ。夢をあきらめるな。人は生きるために生まれてきた。どんな動物も植物も生きるために生まれてきた。死ぬために生まれてきたものはいない。そう信じて頑張ってくれ。そう伝えたいね」。


 松本零士氏の直撃インタビューもあり、自身の想いについて熱く語っている。また、宇宙飛行士の星出彰彦氏が、小学校低学年のときに『宇宙戦艦ヤマト』のブームで影響を受けた、と語っているインタビューもある。

 扱いとしては小さいが、松本零士コミック作品の海外マーチャンタイジング展開と反響というのは面白かった。『キャプテンハーロック』はフランスでは『キャプテン・アルバートル』として1978年に放映されて視聴率70%に届き、このアニメオタク世代は「アルバートル世代」と呼ばれるようになったというようなことが書かれている。


 あくまでもメジャー作品中心。『男おいどん』や、個人的に結構好きだった『戦場まんがシリーズ』は、年表欄に載っているだけである。

 

126ページ、三栄書房、2016/3/31

 

松本零士 大解剖 (SAN-EI MOOK)

松本零士 大解剖 (SAN-EI MOOK)