密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

京都 和モダン庭園のひみつ

著:重森 千靑、写真:中田 昭

 

 京都の日本庭園を紹介した本。三千院竜安寺、正伝寺、天龍寺といった、古くからある庭園だけでなく、梅小路公園のように平成になって作られた庭園も紹介されている。前半はカラー写真中心で、後半は文章中心の白黒印刷になっている。

 

 著者によると、日本庭園の美の根源は、「見立ての美」「素材の巧みな使い方」「敷地形状と景観を踏まえた上での構成」などにあるという。

 

 付録では、歴史上の作庭作家についての紹介があり、夢想疎石、千利休小堀遠州片桐石州、第七代小川治兵衛、重森三玲といった名が登場する。また、京都の名庭園の案内図がある。

 

 京都にある代表的な日本庭園に触れながら、その美しさや魅力の秘密がどこにあるのかを理解できるように意図して作られている。

 

単行本、140ページ、ウェッジ、2017/10/19

 

京都 和モダン庭園のひみつ(Kyoto, Design Secrets of Japanese Gardens)

京都 和モダン庭園のひみつ(Kyoto, Design Secrets of Japanese Gardens)