密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

ウルトラマンシリーズに花を添えてきた女性隊員たち。「ウルトラヒロインズ」

監修:円谷プロダクション

 

 ウルトラマンウルトラセブン帰ってきたウルトラマンウルトラマンエースウルトラマンタロー、ウルトラマンレオウルトラマン80。懐かしい昭和のウルトラマンシリーズを彩った女性隊員たちが大集合した本。

 前半は写真集、後半はインタビュー中心の構成。大型サイズの本なので、写真はなかなか見栄えがある。そして、今見ても、アンヌ、君はきれいだ。もちろん、他の女性隊員たちも美人である。また、全体の中のページ数としてはわずかだが、ゲスト出演した女性たちの写真もあるのは気が利いている。大女優になる前のうら若き松坂慶子さんも出ていたのは知らなかった。

 後半は、ヒロインたちのインタビューが中心。監督が毎日怒りまくっていたこととか、俳優たちの仲の良さとか、夏は暑くて冬は寒い隊員服を着てのロケの苦労とか、結構面白い。多くの女優さんたちにとっても、ウルトラシリーズの出演は特別なものだったのがわかる。ただ、「ウルトラに最後まで出演すると大成しない」というジンクスがあり、それを気にして自ら途中降板を申し入れて殉職編を作ってもらった石田えりさんのような例もある。

 ただ、それ以外の話の部分は、個人的な意見としては、ちょっと制服にこだわり過ぎな気がした。もしかしたら、本書の編集を担当した方は制服フェチの傾向があるのかな、と思ったくらいである。セットの話とか、エピソードとか、共演者から見たウルトラヒロインズとか、もっと広範囲な話があればよかった。ただ、全体的には、そう悪くない企画である。

 

単行本、102ページ、角川書店、2013/1/23

 

ウルトラヒロインズ

ウルトラヒロインズ