大日本帝国海軍の軍艦を中心に、各艦の最後を、それぞれの船の写真付きで紹介した本である。ムック本サイズ。空母、戦艦、巡洋艦、駆逐艦。一部、潜水艦も載っている。
各艦の紹介には、簡単な戦歴の説明、大きさやトン数などの仕様などが書かれているが、なんといっても、大きめの活字で書かれている戦死者数の数が痛ましい。戦死者数「不明」というものも少なくない。沈んだ年で区切られているため、犠牲が増えていくこともわかる。
この本には入っていないが、輸送艦やタンカーなども、入れるとあの戦争で日本が失った被害はさらに膨大なものに増える。
一方、終戦時になんとか残り、その後復員船として活躍したものもある。一部は、ビキニ環礁での水爆実験の標的になるという道を歩んでいる。
説明自体はそれほど詳しいものではなく、ページ数も限られているため、軍事マニア向けとしては十分な内容とはいえないかもしれない。どちらかというと、おまとめ用である。ただ、各艦の最後を中心に据えてあることで、戦争の厳しい現実について、改めて考えさせられる。
ムック本、128ページ、英和出版社 、2017/8/8
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- 出版社/メーカー: 英和出版社
- 発売日: 2017/08/08
- メディア: ムック
軍艦、最期の瞬間 太平洋戦争の沈没艦の現在と、迫力の外国艦 (EIWA MOOK)
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