密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものと考えており、このブログを立ち上げました。日々読んできた本の備忘録を兼ねた書評と内容の概要紹介及び読書感想をまとめたブックレビューのブログです。過去に別名でAmazonのレビュー欄に掲載したものとそちらには未掲載のものがあり、後者は「Amazonレビュー欄未掲載」タグをつけてあります。

実践AWS Lambda ~「サーバレス」を実現する新しいアプリケーションのプラットフォーム

著:西谷 圭介

 

 Amazon Web ServicesのLambdaを利用するための入門書。Lambdaは2014年の”re: Invent”で正式にアナウンスされ、サーバレスという潮流をメジャーなものにしたイベント駆動型のアプリケーションプラットフォームである。

 

 Lambdaではコードだけではなく、コンピュータリソース、カスタムライブラリを含む各種ライブラリ(第三者が開発したものを使うときにはZipにしてアップロードする)、タイムアウト設定、IAMロール設定、トリガーを発生させるAWSリソース(イベントリソース)、呼び出しタイプ(同期/非同期)が設定できる。

 

 本書では、AWS Lambdaとはどういうものかということを最初から丁寧に説明した初心者向けの内容である。”Hello, world”レベルのプログラム実行や、Lambdaでの最初の設定方法、IAMでのユーザ登録方法といったレベルから実際の画面サンプルを豊富に例示して説明している。また、Lambdaは様々なイベントに基づいて処理を行うサービスであるため、その発生源となるAWSのS3, DynamoDB, Kinesis Streams, Simple Notification Services, CloudFoundation, CloudWatch Logs, CloudWatch Events, Config, Echo, Lex, API Gatewayといったイベントソースとなる各サービスの簡単な説明と、それらがトリガーとなるどのようなイベントを発生させることでLambdaと連携させることができるのかについても書かれている。

 

  LambdaについてはAWSのサイトにもいろいろ説明はあるのでそれらを読み込んでもいい。しかし、本書を参考書として手元に置いてざっと全体を理解して使うことで理解しやすくなる効果はある。実際、私はそうやって勉強になった。

 

 全体的にいい本だし、これは著者のせいではないだが、その後のAWS側の画面仕様の変更によって最新のAWSの画面がこの本の画面コピーとは違っているところがある。よって、本書を開きながら実際にAWSのコンソールをいじるときには、特に印刷とは仕様が変わった部分については内容をきちんと理解した上で操作する必要があるように思われる。

 

目次
Chapter 1 AWS Lambdaとは
Chapter 2 Amazon Web Services(AWS)利用の準備
Chapter 3 AWS Lambdaの使い方
Chapter 4 プログラミングモデル
Chapter 5 サーバレスとは
Chapter 6 ユースケース
Chapter 7 サーバレスで作るアプリケーション例
Chapter 8 サーバレスアプリケーション開発のデプロイ

 

単行本、272ページ、マイナビ出版 、 2017/6/9

 

実践AWS Lambda ~「サーバレス」を実現する新しいアプリケーションのプラットフォーム~

実践AWS Lambda ~「サーバレス」を実現する新しいアプリケーションのプラットフォーム~