密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

IT

ChatGPT&生成AI 最強の仕事術 ―すぐに役立つ「AIツール100選」― (日経BPムック)

2022年11月末に公開された対話AI「ChatGPT」は、豊富な学習結果に基づき人間が書いたかのような自然で滑らかな文章を生成したり対話する能力を持ち、世界に大きな衝撃をもたらした。本書は、日経クロストレンドの記事からChatGPT関連のものを集めて構成した…

みんなでアジャイル ―変化に対応できる顧客中心組織のつくりかた

著:Matt LeMay、訳:吉羽 龍太郎、永瀬 美穂、原田 騎郎、有野 雅士 アジャイルプロジェクトの進め方について述べた本。アジャイル開発の進め方にはいろいろな流儀があるが、大きくは「アジャイルソフトウェア開発宣言」という有名な基本的な考え方があり、…

Python 3 エンジニア認定データ分析試験に必要な「Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書」

著:寺田 学、辻 真吾、鈴木 たかのり、福島 真太朗 「Python 3 エンジニア認定データ分析試験」の教科書として指定されている本。線形代数をはじめとするデータ分析に必要な基礎的な数学の知識、PythonのNumpy, Pandas, Matplotlibの3つの機能、そして、Sc…

日進月歩のIT業界では今や古典的な一冊になりつつある。Agile開発に関する名著。「アジャイルサムライ−達人開発者への道」

IT

Jonathan Rasmusson (著), 西村 直人 (監訳), 角谷 信太郎 (監訳), 近藤 修平 (翻訳), 角掛 拓未 (翻訳) 2011年発売。進歩の著しいIT業界ではすでに古典となりつつある名著である。この間、アジャイルはソフトウェア開発の手法として人気を博し、多くの現場…

CISCOの技術を中心にネット全般の基礎が習得できる。新試験対応の「シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集[対応試験]200-301」

著:林口 裕志、著:浦川 晃、監修:中道 賢 CCNA(Cisco Certified Network Associate)というのはネットワーク機器の世界的なメーカーであるCISCOシステムズの認定資格です。民間企業の認定資格ですが認知度は非常に高く、インターネット全盛時代においてT…

今から2年ほど前に流行った、「独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで」をいまさら読んでみた

IT

著:コーリー・アルソフ、監訳:清水川 貴之 Pythonを中心に、基本的なプログラミングのポイントを解説した本。今から2年ほど前に話題になった本だ。 第1部は、プログラミング入門、関数、文字列操作、ファイル操作といったPythonの本では基本の基本になる…

新型コロナによって対応が急務になったリモートワークの時代。「テレワーク大全」

IT

編集:日経BP 総合研究所 イノベーションICTラボ 新型コロナの蔓延によって、テレワークは突如、当たり前のものになってきている。本書は、テレワークの導入について、メリット、考慮点、どのようなツールがあるか、就業規則の在り方、コミュニケーション上…

いちばんやさしいRPAの教本 人気講師が教える現場のための業務自動化ノウハウ 「いちばんやさしい教本」

著:進藤 圭 本書の特徴と概要 RPAについて、何がいいのか、どのような効果があるのか、どういう業務に向いていてどういう業務には向いていないのか、どのようなタイプの製品があるのか、それぞれの目的でどういうタイプのものを選べばいいのか、導入プロジ…

図解入門 よくわかる最新SAPの導入と運用

IT

著:村上均、監修:池上裕司 SAPのERPは日本を含め世界中の大企業で使われているが、いかんせん、難しい。ITだけでなく、SAP製品固有の知識、そして業務への理解が必要になる。最近流行りのアジャイルなどとは違う世界だ。 この本はSAP製品とはどのようなも…

5Gビジネス

IT

著:亀井 卓也 スマホの通信環境を大きく改善した今までの4Gに代わって、5G通信がいよいよ登場する。本書は、5Gは今までと何が違うのか、どういう可能性があるのかを、一般向けに説明した新書である。 5Gが浸透した社会の例をまず簡単に説明した後、5Gの技術…

TECHビジネス大全 (日経BPムック)

編集:日経 xTECH フードTech、ファッションTech、リテールTech、FinTech、物流Tech、生産Tech、農業Tech、畜産Tech、水産Tech、インフラ・建設Tech、教育Tech、インシュアTech、医療Tech、スポーツTech、交通Tech。こういった、なんとかTechの事例をたくさん…

図解入門よくわかる 最新PMBOK第6版の基本

IT

著:鈴木安而 プロジェクト管理の標準である「PMBOKガイド第6版」の翻訳版を手掛けたリーダがPMBOKについて解説した本である。 索引も入れると480ページもあり、かなりぶ厚い。ただ、図表を交えながら体系的によく整理されており、読みやすくまとめられてい…

絶対に挫折しないiPhoneアプリ開発「超」入門 第7版 【Xcode 10 & iOS 12】 完全対応

IT

著:高橋 京介 読みながら、「もっとも売れているiOSプログラミング解説書」というのはウソではないな、と思った。iPhone向けアプリ開発者向けの入門書。これが第7版だという。Xcode10とiOS12に対応。 オールカラー。画面や図解が豊富。丁寧に、ステップを踏…

図解でわかるアジャイル・プロジェクトマネジメント (SCC Books 389)

IT

著:鈴木 安而 アジャイル開発でプロジェクトマネジメントというのが気になって手に取った。著者は日本IBMなどで働いていた経験がある。 アジャイルでプロジェクトマネジメントがどう変わるか、プロジェクト手法の大まかな種類の解説、アジャイルのプロジェ…

Node.jsを最初の一歩から学ぶ。『Node.js入門 ~ サーバーサイドJavaScriptを根本から理解する』

IT

著:中野 仁 Node.jsとは、サーバサイドJavaScriptの実行環境である。JavaScriptがわかっていれば理解が容易で、非同期環境とHTTPサーバによって実現するようなサーバサイドのプログラミング環境が容易にできる。しかもイベント駆動型でシングルスレッドの非…

画像処理、文字認識、テキスト分析と、Pythonでの機械学習のプログラミングが学べる。『すぐに使える! 業務で実践できる! Pythonによる AI・機械学習・深層学習アプリのつくり方』

著:クジラ飛行机、杉山 陽一、遠藤 俊輔 同じ著者の「実践力を身につける Pythonの教科書」が良かったのでこちらも買って学習してみた。 Python言語でscikit-learnとTensorflow及びKerasを活用し、データ予測、写真と動画の認識、文字認識、テキスト分析と…

ヨーロッパのGDPRは単なる法律の問題ではない。『さよなら、インターネット――GDPRはネットとデータをどう変えるのか』

著:武邑 光裕、解説:若林 恵 ヨーロッパのGDPR登場の背景とその意味を、ルールそのものの解説というよりは、アメリカを中心とするネット企業と欧州各国とのデジタルデータに関する文化的・文明的あるいはイデオロギー的な対立軸の側面から解説した本。 GDP…

具体的で丁寧な解説。『カラー図解 最新 Raspberry Piで学ぶ電子工作 作って動かしてしくみがわかる』

IT

著:金丸 隆志 Raspberry Piをキットとネットの情報を頼りにいじっていた。ただ、Raspberry Piの方は元々Linuxの知識があるのであまり困らなかったのだが、電子回路とその制御に関してはどうも知識が十分でなく、やはり一冊買って読んでおく方がよいかな、と…

図解入門 よくわかる 最新 量子コンピュータの基本と仕組み

著:長橋賢吾 量子コンピュータについて入門者向けに書かれた紹介本。従来のコンピュータは0と1の2値によるゲートのアルゴリズムによって実現されているが、量子コンピュータは「量子ビット」 (Quantum bit:キュービット) による量子の重ね合わせと2量子…

プログラミング言語Pythonをやるなら、手元においておくと便利な一冊。「Matplotlib&Seaborn実装ハンドブック 」

IT

著:チームカルポ 機械学習ブームでプログラミング言語Pythonが注目を浴びている。このため、最近は様々な本が出版されている。 この本はそういった中でも、Pythonでグラフを描画するためのライブラリ群であるMatplotlibと、可視化ライブラリであるSeabornに…

アジャイル開発の方法論と事例紹介。「スクラム実践入門── 成果を生み出すアジャイルな開発プロセス」

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著:貝瀬 岳志、原田 勝信、和島 史典、栗林 健太郎、柴田 博志、家永 英治 アジャイル開発の有力な方法論として有名になった「スクラム」について紹介した本である。方法論の説明はもちろんあるが、この本の特徴は、実際にスクラムを適用してみた組織の事例…

Twitterの基本。「今すぐ使えるかんたんmini Twitter ツイッター 基本&便利技 」

IT

著:リンクアップ Twitterは簡単に使える。ただ、使い慣れるまでは、細かいところでよくわからないことが出てくることはあるし、このやり方でいいのかなと思うようなこともある。やはり、ハンドブックのようなものは、手元にあったらあったで便利なことには…

Ubuntuサーバー徹底入門

IT

著:中島 能和 Ubuntuは近年デスクトップ向けだけでなく、サーバー向けとしてもよく使われるようになった。この本は、メジャーな版である「16.04LTS」と2018年4月にリリースされた「18.04LTS」をベースに、サーバーとして使う場合のUbuntuの基本機能及び設定…

マイクロサービスアーキテクチャ

IT

著:Sam Newman、監修:佐藤 直生、訳:木下 哲也 システム開発の世界で注目を浴びているマイクロサービスについて解説した本。翻訳もので、ThroughWorks社のアーキテクトが原著者である。マイクロサービス化の意義やマイクロサービスとは何か、システムアー…

Webを支える技術 -HTTP、URI、HTML、そしてREST (WEB+DB PRESS plus)

IT

著:山本 陽平 Webシステムの実装に必要な基本知識をまとめて解説した本。REST(Representational State Transfer), URI, HTTP, JSON, JSONとクロスドメイン通信, RDF(Resource Description Framework)とmicroformats, Atom, OpenSearch, AtomPub, リソース設…

AIブームの中、ディープラーニングに欠かせない基礎技術。GPUについて学ぶ。『GPUを支える技術 ――超並列ハードウェアの快進撃』

(著:Hisa Ando) GPU(Graphics Processing Unit)の本。1999年にNVIDIA社がGeForace256という新型のグラフィックチップを発表。GPUという呼び方が提唱されるようになった。画像処理、科学技術計算、そしてディープ・ラーニングと、GPUはITの先端分野に欠か…

コンテナ技術と多数のコンテナを統合的に扱うオーケストレーション技術の解説。『コンテナ・ベース・オーケストレーション Docker/Kubernetesで作るクラウド時代のシステム基盤』

IT

著:橋本 直哉、須江 信洋、前佛 雅人、境川 章一郎、佐藤 聖規、山田 修司、青山 尚暉、市川 豊、平岡 大祐、福田 潔、矢野 哲朗 2013年にDockerによるコンテナ技術が登場。このコンテナ技術を用いたアプリケーション開発が普及するにつれ、今度はコンテナ…

ラズパイ(Raspberry Pi)を用いた実験室が特におすすめ。LTE, MQTT, 5G, Bluetooth, Arduino, Amazon Dashの解説も。『IoT 最強の指南書』

雑誌『日経Network』の過去記事から、IoTに関するものを選んで一冊にまとめたムック本。以下のような内容が扱われている。 「第1部 IoT通信の全体像を知る」では、LTE/無線LAN、LPWAといったプロトコルの基本解説、Arduinoなどの機器の技術の説明がある。 「…

Web時代の全体的なトレンドをおさらいする用途として。「アーキテクチャーからHTML5まで Webシステム入門」

IT

著:羽田野 太巳 雑誌の連載を元に加筆修正して出版された本。HTML5以降のWeb技術の変遷とトレンドについてひと通り紹介している。WHTML5、Javascript、アーキテクチャーの変化、MVCモデルをフロントエンドでも採用する流れ、モバイルアプリ開発、マークアッ…

AWSの基本的な機能と構築・運用方法を知るなら。「Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド 改訂第2版 」

著:佐々木 拓郎、林 晋一郎、小西 秀和、佐藤 瞬 Amazon Web Services(AWS)が提供する基本的な機能と構築・運用方法について解説した本。2015年に出版された本の改訂版。AWSは次々と新しいサービスが登場し、既存機能も強化や変更が行われているものがある…