密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

Blockchain・仮想通貨

BlockchainとVR/ARのトレンドが生み出す世界。「メタバースとWeb3」

著: 國光宏尚 (著) ITの世界で、Web3.0という言葉が流行っている。ブロックチェーンによって新たにもたらされる世界もしくはその将来の可能性についての技術を一言でまとめたものであり、NFT(Non-Fungible Token)の世界が有名。ただし、Web3.0にはNFTだけで…

図解中心でとてもわかりやすい。「マンガでわかるブロックチェーンのトリセツ」

著:森 一弥、イラスト:佐倉 イサミ ブロックチェーンについてやさしく説明した本。薄い本で、イラストと図解中心となっており、多色刷りで、見やすく、わかりやすい。よく考えて構成されており、初歩の初歩から、ブロックチェーンの概要について理解できる…

リブラ、STO、CDBCの動向。「アフタービットコイン2:仮想通貨vs中央銀行」

著:中島真志 ビットコインなどのデジタル通貨の昨今について、次の3つの視点から解説した本である。著者は日本銀行出身で決済についての本を何冊も書いており、慣れているのだろう、とても整理された書きぶりである。 第1部 リブラの野望 第2部 群雄割拠…

Libraの論点がわかる。「リブラの正体 GAFAは通貨を支配するのか?」

著:リブラ研究会(福島良典、落合孝文、唐鎌大輔、鈴木由里、森下哲朗、楠正憲、増田剛) Facebookが発表し、アメリカをはじめ世界の多くの中央銀行・議会・政府関係者から批判を浴びた暗号資産Libraについて7人の識者が解説した本。 Libraとはそもそもどう…

網羅性が広く、バランスよく書かれているブロックチェーンの解説書。「図解即戦力 ブロックチェーンのしくみと開発がこれ1冊でしっかりわかる教科書」

著:コンセンサス・ベイス株式会社 ブロックチェーンの本。網羅している範囲が広いことが特徴である。このため、「知識0からでもわかりやすい!」という副題は若干無理があるかもしれないが、詳しくないけど入門レベルのことはある程度わかっているという人…

EthereumとQuorumの基本がよくまとめられた技術解説書。参考URLも豊富。『ブロックチェーン イーサリアムへの入り口 第二版 (ブロックチェーン技術書籍)』

著:日本電気株式会社、コンセンサス・ベイス株式会社 1.概要 2.イーサリウムについて 3.アカウントとトランザクション 4.採掘とコンセンサスアルゴリズム 5.Quorum 6.よくまとまった技術解説書 1.概要 ブロックチェーンの一つであるイーサリ…

ハッシュと暗号技術の基本的な考えを丁寧に説明。『ブロックチェーン 相互不信が実現する新しいセキュリティ』

著:岡嶋 裕史 ブロックチェーンの特徴を、主に暗号とハッシュ関連の基本技術を中心に解説した本。ブロックチェーンはたくさん種類があるが、Bitcoinの技術が中心になっている。ブロックチェーンには様々な種類があるが、こういうタイプのブロックチェーンが…

フィンテックについて一般向けに分かりやすく紹介した本。「AIが変えるお金の未来」

著:坂井 隆之、宮川 裕章、毎日新聞フィンテック取材班 「AI」という言葉が全面に出ているタイトルとなっていて、確かに技術要素としてはAIはあちこちに出てくるものの、より正確には、この本は「フィンテック」を扱ったものである。 J-Scoreのような個人情…

ブロックチェーンの革新技術~Hyperledger Fabricによるアプリケーション開発

著:清水 智則、田町 京子、上ノ原 勇人、佐藤 卓由、齋藤 新、近藤 仁、平山 毅、笠原 章弘、岩崎 竜矢、小笠原 万値、監修:早川 勝 たくさんあるBlockchainの中でもIBMが後ろ立てになって強力に推している有名なコンソーシアム型Blockchainのひとつである…

コインチェック事件、北朝鮮との関係の噂、お粗末な取引所のシステム。仮想通貨の問題点を中心に書かれた、『実録! ビットコイン&仮想通貨の深い闇 』

(著:伊藤 博敏、猫組長、三上 洋、水谷 竹秀、他) 仮想通貨の問題点を、実際の事件や体験談及び取材に基づいて書いた本。複数のジャーナリストやライターが役割を分担して書いている。技術的に詳しい本ではなく、近年の仮想通貨に関するニュースが頭に入…

ブロックチェーン技術の未解決問題

著:松尾真一郎、楠正憲、崎村夏彦、佐古和恵、佐藤雅史、林達也、古川諒、宮澤慎一 ビットコインやイーサリウムを中心に、ブロックチェーン技術が抱える問題について、複数の識者が解説及び意見を書いたもの。 執筆者が複数に分かれており、細切れで、書き…

堅牢なスマートコントラクト開発のためのブロックチェーン[技術]入門

著:田篭 照博 Bitcoinの技術的な概要解説と、Ethereumでのスマートコントラクトおよびそのセキュリティの留意点について書かれた本。 Blockchainの本は今やたくさん出ているが、この本の特徴は大きく2つある。まず第一に、Ethereumのスマートコントラクト…

仮想通貨バブル (日経プレミアシリーズ)

編:日本経済新聞社 2017年4月には改正資金決済法の施行があった。仮想通貨の市場における円との取引は4割を超えた。2017年の仮想通貨の値上がりと急落は激しかった。今年の1月にはCoincheckのNEMの大量流出事件もあった。さらにICOのブームと被害も世界的に…

月間仮想通貨Vol.2

「月間仮想通貨」という雑誌が登場したので、その第2巻を買ってみた。ムック本サイズで、オールカラー。 目玉は巻頭を飾るEthereumの元CEOであるチャールズ・ホスキンソンのインタビュー。現在は、Ethereum時代の同僚とブロックチェーンの会社である「IOHK」…

未来を変える通貨 ビットコイン改革論【新版】

著:斉藤 賢爾 仮想通貨について論じた本。仮想通貨の研究で有名な教授が書いていて、2015年に出版された本を昨年改訂したもの。ただし、仮想通貨の世界は動きが激しく、昨年後半のCoinchck事件や仮想通貨の乱高下については含まれていない。過去のMt.Gox事…

今すぐ始める! 仮想通貨価格上昇財テク術

ビットコインをはじめとする仮想通貨投資入門の本。オールカラーでムック本サイズ。初心者レベルも想定してやさしく書かれている。「3分でわかる暗号通貨入門」「大きく稼ぐには先行者利益を狙え」「暗号通貨で億資産構築計画」「紹介するだけで報酬が手に…

ブロックチェーンの衝撃

著:ビットバンク株式会社&『ブロックチェーンの衝撃』編集委員会 、監修:馬渕邦美 ブロックチェーンの本。経済学者、ビットコイン業者、法律家、ブロックチェーンのスタートアップ、他、個性に富んだ15人専門家の解説や意見を一冊まとめた形になっている。…

仮想通貨革命---ビットコインは始まりにすぎない

著:野口 悠紀雄 ビットコインをはじめとするブロックチェーン技術が、金融や社会にもたらす影響について述べたものである。2014年出版であり、イノベーション分野の進歩のスピードからみて、すでにあちこち古い。ただし、日本におけるブロックチェーンブー…

ビットコインとブロックチェーン:暗号通貨を支える技術

著:アンドレアス・M・アントノプロス訳:今井 崇也、鳩貝 淳一郎 既に内容は古くなっているが、ビットコインを支える技術について詳細に解説した本。ブロックチェーンが将来どのように世界を変えるかといったような説を展開しているものではなく、あくまで…

ブロックチェーン 仕組みと理論 サンプルで学ぶFinTechのコア技術

著:赤羽喜治、愛敬真生 ブロックチェーンの本。金融に精通した専門家がブロックチェーンの可能性と将来について語っているというものではなく、より具体的なレベルで技術や利用方法の研究をしている人たちが書いた本になっている。内容的にはすでに、ちょっ…