密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものと考えており、このブログを立ち上げました。日々読んできた本の備忘録を兼ねた書評と内容の概要紹介及び読書感想をまとめたブックレビューのブログです。過去に別名でAmazonのレビュー欄に掲載したものとそちらには未掲載のものがあり、後者は「Amazonレビュー欄未掲載」タグをつけてあります。

Amazonレビュー欄未掲載

日本懐かし遊園地大全

著:佐々木 隆 遊園地のルーツは、博覧会にあるという。コースター、観覧車、回転木馬が、かつての遊園地の三種の神器だったが、コースターは明治23年に上野で開かれた「内国勧業博覧会」で自動鉄道が登場。明治36年に同博覧会の大阪開催で回転木馬、明治39…

未来の稼ぎ方 ビジネス年表2019-2038

著:坂口 孝則 人口動態の予測データ、産業構造の変化、技術の進展などから、今後、こういうところにこういうビジネス機会がある、ということを書いた本。 コンビニの飽和、シニア需要、クルマの自動運転、インフラ老朽化、代替エネルギー、スマート農業、ア…

ネイティブが「がっかり」する日本人の英語140

著:デイビッド・セイン こういう言い回しの方がいい、という英語の表現を集めた本。1ページ1表現。以下のようなものが言い換えの推奨表現として載っている。 Be careful. -> Take care. Can I borrow the toilet? -> Could I use your bathroom? How much? …

スタートアップの起業に必要なことが俯瞰できる。「起業の科学 スタートアップサイエンス 」

著:田所 雅之 「ビジョンやミッションが語れないファウンダーの下には、そもそも魅力的な人材が集まらない。人材が集まったとしても、そのコミットメントを引き出すことができない」 「将来的にこうあるべきだという強いビジョンやミッションを掲げていれば…

アジャイル開発の方法論と事例紹介。「スクラム実践入門── 成果を生み出すアジャイルな開発プロセス」

著:貝瀬 岳志、原田 勝信、和島 史典、栗林 健太郎、柴田 博志、家永 英治 アジャイル開発の有力な方法論として有名になった「スクラム」について紹介した本である。方法論の説明はもちろんあるが、この本の特徴は、実際にスクラムを適用してみた組織の事例…

前回発生したのは縄文時代。もういつ発生してもおかしくない巨大噴火。そのとき、日本はどうなる?「死都日本」

著:石黒 耀 以前、科学雑誌「ニュートン」で、平均して7000年に1回の割合でこの日本列島で繰り返されてきた巨大噴火についての解説を読んだことがある。 多くの人は、わが国で発生する災害としては巨大地震がもっとも深刻なものだと思っているが、そうでは…

奇跡のリンゴ。「リンゴの花が咲いたあと」

著:木村 秋則 「奇跡のリンゴ」として有名になった大ベストセラー、『リンゴが教えてくれたこと』の続編である。 無農薬・無肥料のリンゴ栽培の挑戦。苦労と失敗を重ね、地元の強い風当たりと批判を受けた。役場の農業委員をはじめ人々は、さんざん著者を罵…

世界の美しい公園

編集:パイ インターナショナル 世界87か所の美しい公園を、写真中心に紹介している本。文章は少なめだが、その分写真が豊富できれいなので、引き付けられる。 国境をまたぐ世界遺産のムスカウ公園(ドイツとポーランド) 廃業した製鉄所を公園にしたランド…

千年、働いてきました: 老舗企業大国ニッポン

著:野村 進 以前、新書で出版されていたものを加筆修正して文庫にして再出版された本である。内容は面白い。着眼点がいい。一気に読んだ。日本にはそう大きくなくても、世界に誇れる独自の技術力を持っている会社がたくさんあるが、本書はその中から100年以…

土 地球最後のナゾ 100億人を養う土壌を求めて

著:藤井 一至 アメリカ農務省の土壌分類(Soil Taxonomy)に基づき、地球上の土の特性について説明した本である。 この本の特徴としては、大きく2点ある。まず第一に、12種類のすべてにおいて、著者が代表的な場所に赴いて調査した結果と共に開設が行われてい…

ピクルスと漬け物の歴史

著:ジャン・デイヴィソン、訳:甲斐 理恵子 2015年の世界の漬け物市場の取引額は110億ドル以上にのぼった。そのうち4分の1を日本が担い、僅差でアメリカが追っている。この両国だけで世界の漬け物市場の半分近くを占めるという。それに、メキシコ、ブラジル…

万引き依存症

著:斉藤章佳 万引き依存症についての本。著者は、万引き依存症治療に取り組んでいる精神健康福祉士・社会福祉士。著者のクリニックでの経験と統計及び一般的な情報を元に書かれている。最後は万引きGメンとして有名な人との対談もある。 万引きは同じ人が何…

図解が多くて薄いので不整脈について基礎的な知識を得るのに好適。「不整脈・心房細動がわかる本 脈の乱れが気になる人へ (健康ライブラリーイラスト版) 」

監修:山根 禎一 不整脈は、心臓の動きのリズムや速さに異常が起き、脈が乱れる状態である。不整脈がすべて病気ということはなく、放置しておいても問題のない正常範囲の乱れが多い。しかし、すぐに死亡につながりかねない病気が不整脈となって表れているも…

やさしく、わかりやすく、CD2枚付きなのにお手頃価格で、幅広くおススメできるビジネス英語教材。「NHK CD BOOK 入門ビジネス英語 10億人に通じる! やさしいビジネス英会話 (語学シリーズ)」

著:柴田 真一 NHKのビジネス英語の本です。CD2枚付き。「入門」「やさしい」とあるように、TOEIC 550点もあれば十分手が届くだろうと思われる内容です。 Lesson 48まであり、実際のビジネスシーンを想定した会話例、Shadowing用の読み上げ、Key Phrasesが載…

具体的なポイントが書かれている。「たいていのことは20時間で習得できる 忙しい人のための超速スキル獲得術」

著:ジョシュ カウフマン、訳:土方 奈美 超速スキル獲得法を説いている本。著者によると、獲得したいスキルに対して戦略的に取り組むには、以下のような4つのステップを踏むと良い。 分解:スキルをできるだけ小さな「サブスキル」に分解する 学習:個々の…

サッカー日本代表センターバックでプレミアリーグ・サウサンプトンFC所属の吉田選手の苦闘の日々。「吉田麻也 レジリエンス――負けない力 (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)」

著:吉田 麻也 読みながら、サッカーの世界トップリーグのひとつイングランドのプレミアリーグで、厳しいポジション争いをしながら苦闘している著者の姿が浮かぶようだった。サッカー日本代表のセンターバックでもある吉田麻也選手の本。 子供のころからプロ…

ファシリテーション入門〈第2版〉 (日経文庫)

著:堀 公俊 ファシリテーションとは、集団による問題解決、アイディア創造、合意形成、教育・学習、変革、自己表現・成長といった、知識創造活動を支援し促進する活動だという。ファシリテーターは、コンテンツではなく、プロセス(過程)を舵取りする。そ…

日本の醜さについて 都市とエゴイズム

著:井上 章一 ヨーロッパの整然とした街並みと比べ、日本の街並みが雑然としていることを取り上げ、それをもって日本人は和を持って貴しとなすというは正しくなく、無秩序とエゴの国だとしている本。この著者は、かつて「京都ぎらい」という本がヒットして…

ラム酒の歴史

著:リチャード・フォス、訳:内田 智穂子 ラム酒は蒸留酒であり、原料はサトウキビである。生のサトウキビを絞ったジュースから作るものと、サトウキビを煮詰めて砂糖を分離したあとの糖蜜から作るものの2種類がある。ただ、生サトウキビのジュースは生産…

日本の金型技術は世界一。一見地味だが、実は自動車や素材の競争力を支える重要な産業。「図解入門よくわかる 最新金型の基本と仕組み[第2版]」

著:森重功一 日本は金型生産では世界第1位。技術水準もきわめて高い。金型は構造が複雑で高い精度が求められ、製作が難しい。このため、金型生産は日本の工作機械や製造系ソフトウェアの進歩を牽引してきたともいえるという。そのような金型産業は、平成26…

睡眠時間6時間未満の寝不足は要注意!アルツハイマー病や、がんになりやすい!NHKスペシャル取材班「睡眠負債 『ちょっと寝不足』が命を縮める」

著:NHKスペシャル取材班 「睡眠負債」という言葉は、2017年の新語・流行語大賞のトップ10に入ったという。英語の”Sleeping Debt”を訳してTV番組として紹介したNHKスペシャルの取材班が、番組では紹介しきれなかったことも盛り込んで世に出した本である。 脳…

ようこそ熱海市へ。有数のリゾート熱海復活の背景。「熱海の奇跡」

著:市来 広一郎 1960年代には年間宿泊者数530万人を誇り日本一の温泉街だった熱海は、その後大きく低迷する。2011年の年間宿泊者数はピークの半分以下の246万人にまで落ち込む。しかし、その後若者を中心に熱海が人気となり、2015年には年間宿泊者数が308万…

ボナール展の予習復習用にも最適。ピエール・ボナールの魅力と生涯。「もっと知りたいボナール 生涯と作品 」

著:高橋 明也、島本 英明 フランスの画家ピエール・ボナール(Pierre Bonnard,1867-1947)の作品をその生涯とともに紹介した本である。 ボナールは、ポスト印象派とモダンアートの間に位置するナビ派と呼ばれるグループの中心的な芸術家であり、日本美術が…

これはもう芸術!美しい世界の図書館。「図書館遺産: 壮麗なるクラシックライブラリー23選」

著:ジャック・ボセ、写真;ギヨーム・ド・ロビエ、訳:遠藤 ゆかり タイトル通りの本。オールカラーで大型の写真集である。重厚で豪華な装飾と格調のある建築および設備の図書館がずらり。単純に実用面だけ考えると、このようなぜいたくな建物が図書館であ…

無限 (岩波科学ライブラリー)

著:イアン・スチュアート、訳:川辺 治之 無限について、昔の哲学的な主張も紹介しながら、エッセイ風に紹介した本。著者はイギリスの学者。最初に、無限に関する以下の9つの課題が載っている。 ・最大の数:∞=∞+1の両辺から∞を引くと、0=1? ・正方…

今まで地球上に登場した種の99.9%は既に絶滅している。「わけあって絶滅しました。 世界一おもしろい絶滅したいきもの図鑑 」

著:丸山貴史、監修:今泉忠明、イラスト:サトウマサノリ&、エタケヨーコ、海道健太 今まで地球上に登場した生物の種のうち99.9%が絶滅しているという。よく売れているようなので、読んでみた。カラフルでコミカルな感じのイラストと大きめの字で、子供で…

藤田嗣治作品集

著:清水 敏男 独特の乳白色の作品などで絵画の歴史に名を遺した藤田嗣治(1886-1968)の作品をその生涯とともに紹介した画集。 東京美術学校を卒業し、1913年にパリへ渡る。1921年にサロン・ドートンヌで発表した「裸婦」「自画像」「私の部屋」の3作が高い…

キャッシュレス決済革命

日本はキャッシュレス後進国と言われる。硬貨・紙幣流通残高の対名目GDP比は日本は群を抜いて高い。一方、民間最終支出に対するキャッシュレス決済比率は群を抜いて低い。また、訪日外国人の不満の3番目にペイメント関連がくる。政府は2020年の東京五輪まで…

歴史REAL藤原氏 (洋泉社MOOK 歴史REAL)

藤原鎌足以降、日本史に欠かせない藤原氏についてまとめた本。ムック本で、オールカラー。資料の写真が豊富。 蘇我氏が牛耳っていた地位を、乙巳の変以降は藤原氏が握る。平安時代には、中級、下級役人まで藤原氏がとってゆき、千人を超える規模になる。皇族…

共感、愛着、信頼でファン、コアファンを作り、長期的な価値を大切にするマーケティング。「ファンベース 」

著:佐藤 尚之 単発的なコマーシャルを繰り返して目先の売り込みを優先するよりも生活者の課題解決を解決して笑顔になってもらうことを優先し、消費者と長期的な関係を築くと同時に、そのための手法として全体の20%程度のファン層さらにはその中の一部のコ…