密林の図書室

日々読んでいる本の備忘録を兼ねた書評と内容の概要紹介のブックレビューのブログです。人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものと考え、このブログを立ち上げました。過去に別名でAmazonのレビュー欄に掲載したものとそちらには未掲載のものがあり、後者は「Amazonレビュー欄未掲載」タグをつけてあります。

Amazonレビュー欄未掲載

ラズパイ(Raspberry Pi)を用いた実験室が特におすすめ。LTE, MQTT, 5G, Bluetooth, Arduino, Amazon Dashの解説も。『IoT 最強の指南書』

雑誌『日経Network』の過去記事から、IoTに関するものを選んで一冊にまとめたムック本。以下のような内容が扱われている。 「第1部 IoT通信の全体像を知る」では、LTE/無線LAN、LPWAといったプロトコルの基本解説、Arduinoなどの機器の技術の説明がある。 「…

オールカラーで写真が美しい。ノイシュバンシュタイン城、マチュピチュ、竹田城も。「世界の天空の城 歴史ロマンあふれる夢想風景」

世界にある小高い丘や山岳部に作られた城の数々を写真を中心に紹介した本。オールカラー印刷で、44の城が載っている。 オスマントルコ侵略に備えて作られた14の堅固な門を持つホッホオスターヴィッツ城(オーストリア)。 小国サンマリノの独立を守り抜いた…

経営戦略の骨子をやさしく解説。「実は面白い経営戦略」

著:野田 稔 経営戦略についてやさしく書かれた本。いろんな経営理論を著者の経験と知識に基づいて咀嚼して解説している。 戦略とは強くなることではなく、勝つためのものである。 経営に唯一絶対の正解はなく、時の流れとともに変化する。 経営理念は変わら…

国立がんセンターならではの科学的な解説。「がん」はなぜできるのか そのメカニズムからゲノム医療まで (ブルーバックス)

編集:国立がん研究センター研究所 がんは遺伝子の病気である。遺伝子の傷が30-100個程度積み重なることから生じ、がん細胞では染色体異常がたくさん起こっている。我々の体は遺伝子の傷を修復する仕組みが備わっていてRb1やp53のようにがんを抑制する遺伝…

日本懐かし駅舎大全 (タツミムック)

著:二村 高史 各地の昔の駅舎を写真と文章で紹介した本。品川駅東口(今の港南口)の駅舎の小ささなどは現在と比較すると驚く。高崎駅や川越駅も全く違う。味があるのはローカル線で、北恵那鉄道中津町駅のレトロな駅舎はなかなかいい。 既に廃止された大社…

Newton別冊『最新iPS細胞』 (ニュートン別冊) (ノーベル医学生理学賞受賞の山中伸弥氏のインタビュー付き)

山中伸弥教授がiPS細胞の作製を発表したのが2006年。2018年にはそれから12年が経過した。本書は、科学雑誌Newtonに掲載されたこの12年間のiPS細胞関連の解説記事や山中氏をはじめとする著名な研究者たちのインタビューによって構成されたものである。ES細胞…

プレゼン資料に!Webサイトのデザインに!デザインは今は一般常識。だから読みたい「やさしいデザインの教科書[改訂版] 」

著:瀧上 園枝 デザインの基本は、情報が正確に伝わるようにきちんと整理して見せることで、目的となるアクションを促すことだという。デザインの基本について説明した本。この本自体が、ビジュアル性を重視し、テーマごとに伝えたいことがわかりやすく整理…

身近で奥深いコンクリート。あなたはどのくらい知っていますか?「最新図解 基礎からわかるコンクリート 」

著:水村俊幸、速水洋志、吉田勇人、長谷川均 セメントは主にクリンカという焼成物からできている。クリンカの主成分は、石灰石・粘土・ケイ石・鉄であり、これを細かく砕いてかき混ぜ、キルンと呼ばれる円筒形の窯に入れて1,450度以上の高温で焼成する。ク…

Newton(ニュートン) 2018年 08 月号 ~自動運転・猫の秘密・ハヤブサ2号・エピゲノム編集~

科学雑誌Newtonの2018年8月号。人工知能と自動運転の特集だったので、手に取った。自動運転にはレベル0からレベル5までの段階があること。人工知能によって人やモノを見分けることがクルマの自動運転実現に役立つことが期待されること。ドライバーの状態も…

この本の主役は日本といえるかも。「海藻の歴史 」(「食」の図書館)

著:カオリ オコナー、訳:龍 和子 「食の図書館」シリーズの一冊。このシリーズは欧米で執筆されているものの翻訳版なので、内容も欧米中心に書かれているものがほとんどだ。しかし、この「海藻の歴史」に限っては違う。もっとも大きく取り上げられているの…

楽しい!懐かしい!実際の工場訪問の写真がいっぱい。「ニッポン駄菓子工場 」

著:Beretta ココアシガレット(オリオン)、森永ミルクキャラメル(森永製菓)、さくらんぼ餅(共親製菓)、棒きなこ当(どりこ飴本舗西島製菓)、アポロ(明治)、あんずボー(港常)、ポップキャンディ(不二家)、タマゴボーロ(岩本製菓)、ザ・かたぬ…

半導体と電池の日本企業。JR北海道の闇。「週刊東洋経済 2018年6/30号」

ビッグデータとEVで盛り上がる半導体と電池関連企業の特集。以下のような分野があり、それぞれ代表的な日本企業とその世界シェアが記載されている。 半導体関連の主な日本企業 NAND型フラッシュメモリ:東芝メモリ(2位、16.5%) シリコンウェア製造:信越化学…

アメリカの農業が抱える問題。「本当はダメなアメリカ農業 」

著:菅 正治 面白そうなタイトルだったので手に取った本。最近のアメリカの農業で問題になっている話題をいくつか取り上げた本。 国連食糧農業機関(FAO)の統計によると、2014年時点での米国の農業生産額は2526億1043万ドルで、中国とインドに次ぐ第3位。全体…

AWSの基本的な機能と構築・運用方法を知るなら。「Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド 改訂第2版 」

著:佐々木 拓郎、林 晋一郎、小西 秀和、佐藤 瞬 Amazon Web Services(AWS)が提供する基本的な機能と構築・運用方法について解説した本。2015年に出版された本の改訂版。AWSは次々と新しいサービスが登場し、既存機能も強化や変更が行われているものがある…

気になりませんか?あなたの口臭・あなたの体臭。科学で説明する「日本人はなぜ臭いと言われるのか 体臭と口臭の科学」

著:桐村 里紗 体臭と口臭がどのような原因で発生するのか、どのようにすれば防げるのか、について書かれた本。著者は医師。 狭義の体臭とは、汗腺(エクリン汗腺・アポクリン汗腺)を通じて分泌される分泌物と皮膚の表面に棲む常在菌の作用による。エクリン…

金融関係の仕事をするなら覚えておきたい「外資系金融の英語」

著:齋藤浩史 主に投資銀行業務に関係する金融用語や経済用語を日本語で解説し、それに関する英語表現や単語についても説明した本である。著者は、ゴールドマンサックスなどに勤めた経験を持つ。 予想より日本語の部分の比率が多い。「外資系金融の英語」と…

ニシンの歴史 (「食」の図書館)

著:キャシー ハント、訳:龍 和子 ニシンは畜産が発達するまでヨーロッパの食を支える大切な食べ物であり、タラと並んで歴史を支えてきた魚であった。12世紀までにはヨーロッパの人々は主食のパンとニシンを常食としていたという。海洋権益という概念が生ま…

「カバー、おかけしますか? 2」 本屋さんのブックカバー集

編集:中西晴代 全国の本屋さんのブックカバーの写真を集めた本。横長のサイズで、オールカラー。画質は良好。書皮大賞というのがあるそうで、その大賞作品、地方賞作品、特別賞作品が紹介されている。また、本屋さんのカバー展の作品も載っている。さらに、…

SWOTを経営に利用するための指南書。「経営承継を成功させる 実践SWOT分析」

著:嶋田 利広、尾崎 竜彦、川﨑 英樹 SWOTを基にした企業分析とそれに基づく経営戦略策定方法について述べられた本。著者3人は、たくさんの中小企業を中心に長年コンサルティングを行ってきた経験を持つ。SWOT分析は、以下のような2つの内部要因と2つの…

歴史的な重要人物を殺害した剣客たちの人物像やそれからに迫る。「あの方を斬ったの…それがしです 」

著:長谷川 ヨシテル 森蘭丸、井伊直弼、大久保利通、源実朝、坂本龍馬、太田道灌、真田幸村、斎藤道三、今川義元、他。歴史に名を遺す有名な人々を、戦で最後に打ち取った、もしくは計画的に襲撃して殺害したという実行犯に焦点を当てて紹介した本。 殺害さ…

世界のリサイクルのあり方を経済と環境維持の両方から見る。「リサイクルと世界経済 - 貿易と環境保護は両立できるか」

著:小島 道一 例えば自動車をとると、輸出台数のうちの21.8%が中古車であり、日本で使われなくなった自動車の約3分の1が中古車として海外で使われているという。廃プラスチック、鉄くず、古紙、電化製品、石炭灰、古タイヤ、使われなくなった船と、国境を…

懐かしいあの時代。「東京ウォーカー CLASSIC 2000's ウォーカームック」

TokyoWalkerの2000-2009年の記事を抜粋して掲載したムック本。オールカラーで、当時を感じる記事がたくさん載っている。 ポケベルの技と比較 東京ディズニー・シー開園 横浜赤レンガ倉庫 マクロビオテック 六本木ヒルズ誕生 日韓ワールドカップ 大江戸温泉…

おかんメールリターンズ

編集:『おかんメール』制作委員会 シリーズで45万部を突破したという。「おかんメール」シリーズの一冊。実際は、メールはあまりなく、LINEが多い。写真もたくさんある。インスタ映え?向きの写真も。ネタバレになるので詳しくは書かないが、タイプミスのよ…

楽器博士 佐伯茂樹がガイドする オーケストラ 楽器の仕組みとルーツ (ONTOMO MOOK)

編:佐伯茂樹 「音楽の友」の楽器についての連載記事を一冊にしたムック本である。以下のようなことが書かれてある。 ティンパニーには、低音を左に置く「アメリカン・セットアップ」と低音を右に置く「ジャーマン・セットアップ」がある。演奏に違いはない…

サンプリングって何だろう――統計を使って全体を知る方法 (岩波科学ライブラリー)

著:廣瀬 雅代、稲垣 佑典、深谷 肇一 「サンプリングとは簡単にいうと、数が多すぎたり、規模が大きすぎたりして全容の把握が難しい対象の特徴を、全体から抜き取った一部を調べることによって明らかにする方法です」。 サンプリングの本。統計学、社会学・…

懐かしいあの時代。「東京ウォーカー CLASSIC 1990's ウォーカームック」

TokyoWalkerの1990年代の記事を抜粋して掲載したムック本。オールカラーで、当時を感じる記事がたくさん載っている。 スキー、湾岸、クルマ。 ジュリアナ東京。 レインボーブリッジ開通。 ティラミス、ナタデココ、パンナコッタ。 たまごっち。 新東京都庁ビ…

マツダをデザインが変えた!世界を感動させるMAZDA車のフォルムを生み出したチーム。「デザインが日本を変える 日本人の美意識を取り戻す」

著:前田育男 「信じるのはただ作品の力である。ただひたすら美しく、圧倒的で、目にした瞬間にその他大勢の製品がすべて色あせて見えるような傑作を作りたいと願っている私は、確かにとびきりのロマンチストであるのだろう」。 マツダのデザイン部門をひっ…

はじめての『指環』―ワーグナー『ニーベルングの指環』聴破への早道 (オン・ブックス21)

著:山本 一太 リヒャルト・ワーグナーの「ラインの黄金」「ヴァルキューレ」「ジークフリート」「神々のたそがれ」。4作合わせて「ニーベルングの指環」と呼ばれる長大な4部作のオペラ作品について語った本。 最初に「ニーベルングの指環」の全体的な説明が…

肉、肉、肉食おう!「大人の肉ドリル」

著:松浦 達也 うちの家族が買った本である。実際にこの本のレシピを参考にいくつか作ってもらって、おいしかったので、レビューにして残しておく。肉料理の本。焼く、揚げる、ゆでる、蒸す、混ぜる、漬ける、煮込むといった調理方法に分けて35のレシピがカ…

インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク・デザインパターン 実務で使えるネットワーク構成の最適解27

著:みやた ひろし 同じ著者の「インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門」が大変よかったので、こちらも買って読んだ。Trusted, DMZ, Untrustedの3つのゾーンを意識しながら、小規模から大規模まで、27のデザインパターに分けて…