密林の図書室

日々読んでいる本の備忘録を兼ねた書評と内容の概要紹介のブックレビューのブログです。人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものと考え、このブログを立ち上げました。過去に別名でAmazonのレビュー欄に掲載したものとそちらには未掲載のものがあり、後者は「Amazonレビュー欄未掲載」タグをつけてあります。

自然

人類の友であり、敵であり、過酷な環境にもいて、幅広い共生関係とネットワークを張り巡らせている。『見えない巨人―微生物 』

著:別府 輝彦 「微生物の生態についての研究はいま新しい時代を迎えています。そこで重要になるのは、微生物がほとんどあらゆる生物との間にめぐらしている広い意味での共生関係と、集団としての微生物細胞間で働く遺伝子と化学信号を介するネットワークの…

地震、噴火、土砂崩れ、津波。災害に見舞われ続けてきた日本。「天災から日本史を読みなおす - 先人に学ぶ防災 」

著:磯田 道史 「300年前のこの古文書は我々に物語る。老人・子どもは災害時の低体温症にとくに弱いこと。年長者は責任ある言動をしなければならないこと。疲労困憊時には弱気になり判断が鈍ること。我々はこれらを自覚して、老いも若かきも、最後まで避難を…

危機を迎えるサンゴ。「サンゴ 知られざる世界」

著:山城秀之 サンゴについて解説した本。著者は、琉球大学熱帯生物圏研究センター瀬底研究施設の教授。カラー写真が豊富に掲載されていて、わかりやすく書かれている。 サンゴは刺胞動物の一種である。イソギンチャクやクラゲに近い。植物ではない。浅い海…

〈オールカラー版〉 魚はエロい

著:瓜生 知史 海中の生物の様々な生殖行動について紹介した本。タイトルも文章も、少しふざけているような軽い感じがする。しかし、そこにだまされてはいけない。表面的な書きぶりはともかく、本文で取り上げられている中には、かなり珍しい瞬間を観察した…

富士山大噴火が迫っている! ‾最新科学が明かす噴火シナリオと災害規模‾ (知りたい!サイエンス)

著:小山 真人 富士山は活火山である。そして、著者によると、今の富士山の状態は、寝ている人がちょうど「寝返りをうった状態」ということだ。 日本をよく知らない外国人であっても、Mt. Fuji はたいてい知っている。日本人にとっては桜と並んで日本を象徴…

死なないやつら

著:長沼 毅 極限状態に耐えられる生物や生命の進化の原理について紹介しながら、生命ついての見解をまとめた本。著者は、極限環境の生物学を専門とする大学の准教授。 不死身で有名なクマムシ。脱水し、水の代わりにトレハロースで体内を満たすことで、クリ…

祝イグノーベル賞受賞!「メスがペニスを持つ昆虫の研究」で世界を驚かせた画期的な研究成果。「昆虫の交尾は、味わい深い…。」

著:上村 佳孝 「メスがペニスを持つ昆虫の研究」の業績により、2017年の「イグノーベル賞」の共同受賞に輝いた学者が、昆虫の交尾研究について熱く語った本。著者が「イグノーベル賞」に選ばれたのはこの本が出版された後なので、それについては書かれてい…

めったに見られない瞬間!

著:ナショナル ジオグラフィック すごい。息をのむような写真が満載である。ナショナルジオグラフィックに掲載された中から選りすぐりのものを集めた写真集。一応、怪奇現象、生命の神秘、不思議な空間、奇妙なお宝、その一瞬、という5つの章に分類されて…

若き生物学者の未開のモーリタニアでの面白サバイバル体験と奮闘。「バッタを倒しにアフリカへ 」

著:前野ウルド浩太郎 よく売れているようなので、読んでみた。子供のころにファーブルにあこがれ、昆虫研究者を目指し、バッタが大発生すると農作物が壊滅的な被害を受けるモーリタニアへ渡った研究者の記録である。あくまでも新書なのでそれほど鮮明なもの…

深海の神秘。NHKが番組のために取材した内容を写真とともに伝える。「NHKスペシャル ディープ オーシャン 深海生物の世界」

編:NHKスペシャル「ディープ オーシャン」制作班 NHKスペシャルの「ディープ・オーシャン」によって撮影された深海の不思議な生物を、取材の様子や同行した科学者たちのコメントとともにダイジェスト形式で紹介した本。オールカラーでムック本サイズ。写真…

図説 植物の不思議 ミクロの博物学

電子顕微鏡の色付け写真を残した西永奨氏が遺したものの中からセレクトしてまとめられた写真集のレビューです。

森の探偵―無人カメラがとらえた日本の自然

自作の無人カメラを駆使して自然と向かい合ってきたカメラマンが、動物と自然、そして人間社会について語っている本のレビューです。