美術
著:池上 英洋 ラファエッロの生涯と作品を紹介した本。このシリーズは薄手ながらオールカラーで、作品の掲載が中心になっており、副題にあるように生涯と作品の特徴をシンクロしながら大変わかりやすく説明してくれるので、重宝している。個人的に本書で特…
著:オフィス・クリオ 首都圏の美術館を紹介した本。オールカラーで、各館の代表的な所蔵作品の写真を豊富に掲載しているのが特徴である。連絡先、開館時間、料金、アクセス情報なども、もちろん載っている。 国立西洋美術館、東京国立近代美術館、山種美術…
著:池上 英洋 存命中から「神のごとき」という形容詞付きで語られていたという。ルネッサンス期の巨匠中の巨匠であるミケランジェロ・ブオナローティ(Michelangelo di Lodovico Buonarroti Simon, 1476-1564)の作品と生涯を紹介した本。ムック本サイズでオ…
著:木下 長宏 「学問的な分析はその精細な調査にまなぶことは多く、尊敬するが、いつのまにか、ミケランジェロを『学問』という枠の中に閉じ込めてしまっている。ミケランジェロは、いつもそういう枠からはみ出ようとしている、一つ一つの作品と向かい合っ…
著:池上 英洋 「お金持ちにはなった、でもいつも貧しく生きてきた」(コンディヴィの残したミケランジェロの言葉)。「私にはとんでもない妻がいる。芸術というやつで、いつも私を苦しめる」(ヴァザリー「列伝」より)。 西洋美術史の巨星、ミケランジェロ…
編集:朝日新聞出版 アカデミーへの反発→モデルニ(現代性)、科学の発展、激動のフランス、チューブ絵具、ジャポニズム、画商・批評家、意外とお坊ちゃんな画家たち(やや貧しいモネの家にも使用人がいた)。印象派の誕生にはこのような背景があったとされ…
著:村松 和明 芸術家の生涯をその作品と共に紹介した「もっと知りたい」シリーズの一冊。自らを「天才」と呼び、特異な作品の数々を世に出したサルバドール・ダリ(1904-1989)を取り上げている。 スペインのカタルーニャ地方に生まれ、彼が生まれる9か月前に…
著:南 雄介、福満 葉子 「当初からシュルレアリスムの本質は、現在と変わりませんでした。つまり、それは、人間の生は、絶対的に、生きられるに値するものでなければならないという概念です」(ルネ・マグリット)。 ベルギーのシュルレアリスムの画家とし…
監修:裾分 一弘 ミケランジェロとラファエロに並ぶイタリア・ルネサンスの3大巨匠、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品と生涯について解説した本である。2006年に一度発売されているが、「ダ・ヴィンチ・コード」のブーム以来、世界的に進んだ研究内容を反映し…
著:木島 俊介 「マティスが没してから、色彩を真に理解しているのはシャガールだけになってしまった。ルノワールの後で、光に対する感覚を保持している画家はシャガールだけである」(パブロ・ピカソ)。 マルク・シャガール(1887-1985) を取り上げた美術解…
著:森山 大道 森山大道は不思議な写真家だ。美人を撮るのでもなければ、美しい景色を美しく撮るということもなく、いったい何が映っているのかよくわからないものすら珍しくない。そうして、「アレ・ブレ・ボケ」と評される写真を世に送り続けてきた。この…
著:仲町 啓子 尾形光琳(1658-1716)の生涯を代表作の解説とともに紹介した本。オールカラーでムック本サイズ。ページ数は少ないが、ビジュアル的にわかりやすい構成になっている。 代表作である「燕子花図屏風」や「高白梅図屏風」はもちろん、狩野派の影響…
著:鈴木 潔 アール・ヌーボからアール・デコの時代に活躍したフランスの工芸家、ルネ・ラリック(1860-1945)についての初心者向けの解説本。オールカラーで、印刷は良好。本書では、まず、造形面での特徴として、以下の4つを挙げている。1. 不自然さを感…
著:森山 大道、仲本 剛 「そして、約半世紀。企業の広告を写すでもなく、有名人のポートレートやヌードをことさら撮るでもなく、野生動物の生態を克明に描写するでもなく、また、報道の最前線に立つでもなく。森山はひたすら街にいた」。 「アレ・ブレ・ボ…
著:杉本 一樹 正倉院は奈良市東大寺にある校倉造りの宝物殿。聖武天皇の冥福を祈念して、光明皇后が東大寺の廬舎那仏(るしゃなぶつ)に奉献した数々の宝物が収められている。天皇・皇后の書、仏具、装身具、染織、調度品、飲食具、楽器、文房具、儀式用品…
著:大高保二郎、川瀬佑介 ディエゴ・ロドリゲス・デ・シルバ・イ・ベラスケス(Diego Rodríguez de Silva y Velázquez, 1599-1660)の生涯をその作品と共に紹介した本。オールカラーでムック本サイズ。 ベラスケスは作品数が少ない画家である。スペインの宮…
著:MOA美術館 MOA美術館は、終戦直後の混乱期に日本の文化財散逸を防ごうと岡田茂吉が収集したコレクションを中心に、1982年に熱海市に作られた。そして、2016~2017年に大規模な改修を行い、ロビーや展示空間は、日本の伝統的な素材や技法を用いて生まれ変…
著:佐藤 康宏 「若冲と蕭白(しょうはく)、大雅と蕪村、応挙と蘆雪らが次々と新奇の試みを絵画に打ち出していたのが18世紀の京都画壇だった。同時期の江戸はというと、春信から清長、春章、歌麿から初期の北斎に至る浮世絵師たちが錦絵や絵本に叙情性や現…
著:棟方 武城、監修:笹間 良彦 日本の甲冑について解説した本。全体の約4分の3がカラーで、写真や図解が多く掲載されており、タイトル通り、わかりやすい内容になっている。 特に、時代に応じた甲冑の変化についての説明が分かりやすかった。弥生時代の木…
著:佐藤 誠孝 室町時代から江戸時代に作られた貴重な本物の甲冑を破損に注意しながら慎重に利用し、豊富な写真を解説とともに掲載したポーズ集。甲冑の着用手順や馬具や兜や武具についても詳しく載っている。相馬野馬追や小田原北條鉄砲衆によるイベントで…
著:安井 裕雄 「モネの人生は、いってみればセーヌ河からノルマンディーに至る流れを回遊する水辺の旅であった」という。クロード・モネ(1840-1926)を取り上げた美術解説本。薄めだが、オールカラー。多くの作品が紹介されている。25.6 x 18.2cmあるのでサ…
著:浦島茂世 北は北海道の「モエレ沼公園」「北海道立近代美術館」から、南は奄美大島の「川村一村記念美術館」まで、日本全国の美術館・博物館を紹介した本。合計102館。オールカラーで、それぞれの美術館およびそこに収蔵されている主要作品の写真が共に…
著:浦島茂世 ちいさめなものを中心に東京の美術館を紹介した本です。有名なものもありますし、そうでないものもあります。「五島美術館」は庭も合わせて6000坪あるし、「三菱一号館」も中は結構広いので、果たして、「ちいさな美術館」といえるかどうか。で…
著:荒川 裕子 ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(Joseph Mallord William Turner、1775-1851)の作品と生涯を紹介した本。100ページに満たない厚さだが、ムック本サイズで、オールカラー。ターナーの代表作が数多く載っている。 ターナーは、ヨーロ…
著:永井 隆則 「セザンヌが私の唯一の先生だった。...私は何年も彼の絵を研究した。...セザンヌはまるで皆の父親のような存在だった。私たちは彼に守られています」(ピカソ) ポール・セザンヌ(1839〜1906年)についての本。大きく変貌を遂げる19世紀のパ…
著:小野 まり アンティークとは、作られてから100年以上経った調度品や生活用品のこと。英国アンティークは1660年からのスチュアート朝後期の王政復古期に中産階級が力を持ったことと海外貿易が盛んになったこと、チャールズ二世の海外体験といった…
著:重森 千靑、写真:中田 昭 京都の日本庭園を紹介した本。三千院、竜安寺、正伝寺、天龍寺といった、古くからある庭園だけでなく、梅小路公園のように平成になって作られた庭園も紹介されている。前半はカラー写真中心で、後半は文章中心の白黒印刷になっ…
著:熊田由美子 タイトル通りの本。如来、菩薩、明王、天部、高僧・羅漢の5種類に分類してそれぞれ章を分け、代表的な仏像を多くのカラー写真とともに紹介し、歴史的な経緯や用語とともに解説が行われている。特に、写真については、例えば同じ弥勒如来同士…
オールカラーで印刷良好な初心者向けの西洋美術史の本のレビューです。
美術史を扱った本でありながらビジネスマンにターゲットを合わせた話題の本のレビューです。