密林の図書室

日々読んでいる本の備忘録を兼ねた書評と内容の概要紹介及び読書感想をまとめたブックレビューのブログです。人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものと考え、このブログを立ち上げました。過去に別名でAmazonのレビュー欄に掲載したものとそちらには未掲載のものがあり、後者は「Amazonレビュー欄未掲載」タグをつけてあります。

社会

整理・整頓が人生を変える: 毎日がイキイキする「ライフファイリング」の方法

著:小野 裕子 整理・整頓の本。モノというよりは、書類や思い出の記録や各種情報といったものの整理方法について書かれてある。「ライフファイリング」というのはそのような意味である。 整理と整頓は違う。ToDoリスト。ファイリングの基本動作は、捨てる・…

未来を読む AIと格差は世界を滅ぼすか

著:ジャレド・ダイアモンド、ユヴァル・ノア・ハラリ、リンダ・グラットン、ダニエル・コーエン、ニック・ボストロム、ウィリアム・J・ペリー、ネル・アーヴィン・ペインター、ジョーン・C・ウィリアムズ、インタビュー:大野 和基 世界的な知の巨人8人にイ…

日本人は元々麻とともに生きてきた。現代の常識を疑い、大麻容認論を正面から説く。「大麻入門」

著:長吉 秀夫 一瞬「え?」と思った。世の中、いろんな新書が氾濫しているが、こういうものもあるなんて。もっとも、本を読むだけなら合法だし、中毒症状も起こさないだろうと思ってモノは試しと思って読んでみた。ポジティブな視点から大麻について解説し…

それってセクハラ?なんでもセクハラにされかねない時代の指南書。「部長、その恋愛はセクハラです! 」

著:牟田 和恵 数年前に出版された本だが、上級官僚や地方の政治家まで次々セクハラ辞任に追い込まれている昨今のニュースを照らし合わせてみるにつけ、この本で説いている内容の重要性はむしろ増しているように思われる。タイトルはウリを狙ったようなノリ…

世界のリサイクルのあり方を経済と環境維持の両方から見る。「リサイクルと世界経済 - 貿易と環境保護は両立できるか」

著:小島 道一 例えば自動車をとると、輸出台数のうちの21.8%が中古車であり、日本で使われなくなった自動車の約3分の1が中古車として海外で使われているという。廃プラスチック、鉄くず、古紙、電化製品、石炭灰、古タイヤ、使われなくなった船と、国境を…

問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論 (文春新書)

著:エマニュエル・トッド、訳:堀 茂樹 「個人の自立は、何らかの社会的な、あるいは公的な援助制度なしにはあり得ません。より大きな社会構造があって初めて個人の自立は可能になります。『個人』とより大きな『社会構造』には、相互補完関係があるのです…

おかんメールリターンズ

編集:『おかんメール』制作委員会 シリーズで45万部を突破したという。「おかんメール」シリーズの一冊。実際は、メールはあまりなく、LINEが多い。写真もたくさんある。インスタ映え?向きの写真も。ネタバレになるので詳しくは書かないが、タイプミスのよ…

誰もが抱く老後の不安!苦しむ高齢貧困者。あらかじめどうしておけばいいのか?「今なら間に合う 脱・貧困老後」

著:サンデー毎日取材班 雑誌の連載を本にしたもの。貧困に苦しむ高齢者たちの実態をレポートし、そのようにならないようにするにはどうすればよいのか、というアドバイスがつづられている。 高齢者になると、収入面で2つの考慮しておかなければならない段階…

ネスカフェ、スウォッチ、カルティエ、UBS、アデコ、他。スイスのブランドはなぜこんなに強いのか?「ブランド王国スイスの秘密 」

著:磯山 友幸 「値下げ競争を続けていると、消費者は製品に敬意を示さなくなる。10ドルで売っているようなブランドの製品を妻や友達にプレゼントするような人はいない」。 「日本メーカは価格を重視して戦略を立てているが、それではダメだ。価格主導で需要…

未来の年表2

著:河合 雅司 ベストセラーになった「未来の年表」の第2弾である。前著とは切り口が少し変わっているが、テーマ自体は、空き家がたくさんできる、宅配をやる人がいなくなる、中小企業の後継者が不足するというように、少子高齢化が進めば日本や私たちはどう…

コンビニ外国人

著:芹澤 健介 日本にいる在留外国人は2017年6月現在で247万人で、総人口の1.9%を占めている。在日朝鮮・韓国人は減っているが、全体的には増加傾向にある。外国人労働者という分類では128万人で、この10年で2.6倍に増えた。技能実習の名目で工場や農家で働…

不平等について―― 経済学と統計が語る26の話

著:ブランコ・ミラノヴィッチ、訳:村上 彩 不平等について次の3つの視点から26のテーマに分けて論じた本である。 単一のコミュニティ内での個人の間の不平等。 国や民族の間の不平等。 グローバルな不平等(個人と地域の不平等を合わせたもの) 取り上げて…

闇経済の怪物たち グレービジネスでボロ儲けする人々

著:溝口 敦 「あるいはグレービジネスから学ぶものなどないと峻拒される方もおられよう。しかしグレービジネスもオモテのビジネスもいかに顧客に満足してもらい、長期にわたって安定的に多く稼げるか、を目的としている。オモテもグレーも同じように経営努…

犬房女子: 犬猫殺処分施設で働くということ

著:藤崎 童士 熊本県の動物愛護センターでの「かつての」犬猫処分や保護の様子を書いたものである。残酷な場面がいくつも出てくる。 ただ、いろいろな努力が重ねられ、2016年には熊本県動物愛護センターの犬猫の殺処分は大幅に減少したという。よってこの本…

職業は武装解除

著:瀬谷ルミ子 「日本が言うから、信頼して武器を差し出すんだ。アフガニスタンの民を無差別に空爆しているアメリカやイギリスに言われたら、撃ち殺してやる」(武装解除の説得に応じたアフガニスタンの兵士)。 ボスニア・ヘルツェゴビナ、ルワンダ、シエ…

爆買いされる日本の領土

著:宮本 雅史 中国人が日本の水源地である森林を買い、対馬で韓国人が土地を買いあさっていることはネットで何度か読んで危機感を抱いてはいた。しかし、まさかここまで深刻な事態になっているとは知らなかった。中国では、既に「北海道は中国の32番目の…

「世界征服」は可能か?

著:岡田 斗司夫 「世界を支配したからって、好きなことができるわけではない。逆に揉め事を持ち込まれ、だれよりも公平であり中立であることを要求され、気に入らなくても処刑も弾圧もできず、むりにやったらいずれ滅ぼされる。それが現実の『世界征服』の…

なぜ、あんな男がアメリカ大統領になれたのか。誰が支持しているのか。『ルポ トランプ王国――もう一つのアメリカを行く』

著:金成 隆一 「この5つ(の製鉄所などの閉鎖)だけで3万人の雇用が消えた。人間は仕事がなきゃ幸せになれない。日本人も同じだろう、なあ?」「この辺じゃブルーカラーはみんな民主党支持者だったが、アメリカは自由貿易で負け続け、製造業はメキシコに出…

高齢者の交通事故多発!その実態は?本当に高齢者の事故は多いのか?人だけが原因なのか?「高齢ドライバー」

著:所 正文、小長谷 陽子、伊藤 安海 高齢者の交通事故について3人の識者が様々なデータや研究成果を踏まえて論じた本である。 わが国の年間交通事故死者に占める65歳以上の割合は、高齢化の進展とともに年々上昇を続け、2015年には56%に達している。この…

ニッポンAV最尖端 欲望が生むクールジャパン

著:藤木 TDC 2011年8月に発売された「アダルトビデオ最尖端」という本に加筆修正を加え、雑誌の記事をベースにした新章を加えて文庫版として再発売された本である。著者はフリーライター。 内容は、1990年代から2000年代にかけてのいわゆるアダルトビデオ分…

知立国家 イスラエル

著:米山 伸郎 人口は少ないのにハイテク業界やソフトウェア産業において世界的な存在感があるイスラエルの秘密について歴史的な経緯についても触れながら解説した本。著者は日本の中小企業の海外展開を支援するコンサルティング事業兼商社のビジネスマン。 …

国旗で読む世界史

著:吹浦 忠正 日の丸をはじめとする国旗にまつわる話やエピソードについて書かれた本。著者は1964年の東京オリンピックで国旗の担当を務め、1998年の長野五輪でも儀典担当顧問を務めた。最初の8ページの口絵部分のみカラー印刷。 東京五輪と長野五輪では「…

なぜ中国人は財布を持たないのか

著:中島 恵 中国でスマホ決済やシェアビジネスが定着しているという話を耳にすることが多くなったので、手にとった。結論から書くと、スマホ決済浸透の話は本書で大きな部分を占めはするもののそれだけではなく、経済発展に伴い中国の人々の近年の価値観や…

老後の3大不安は「健康」「お金」「孤独」。ではどうする?「定年男子 定年女子 45歳から始める「金持ち老後」入門!」

著:大江 英樹、著:井戸 美枝 日本人の平均寿命は延び続けてきた。もちろん「平均」なのでそれより短い人もいるが、それより長い人もたくさんいる。今や90歳以上まで生きることは珍しくもなんともない。そう考えると定年後は実に長い。この本は、元は証券会…

仮想通貨革命---ビットコインは始まりにすぎない

著:野口 悠紀雄 ビットコインをはじめとするブロックチェーン技術が、金融や社会にもたらす影響について述べたものである。2014年出版であり、イノベーション分野の進歩のスピードからみて、すでにあちこち古い。ただし、日本におけるブロックチェーンブー…

米国人弁護士だから見抜けた日本国憲法の正体

著:ケント・ギルバート 「本書は積極的な改憲派が、自説を強化することに役立つかもしれません。しかし、本書を最後まで読んでいただければわかりますが、一部の改憲派の人たちには、かなり耳の痛い指摘もしています。例えば、自民党が2012年に発表した『日…

やっと自虐史観のアホらしさに気づいた日本人

著:ケント・ギルバート 「結局、 (TBSのNEWS23から)三十分以上もインタビューを受けましたが、実際に番組に使われたのは一分前後で、しかも最後の最後の、ほとんど余談とも言える部分だけが編集され、私の『笑い』が、あたかも安保法案反対派を冷笑し、馬鹿…

宗教国家アメリカのふしぎな論理

森本 あんり アメリカはキリスト教、特にプロテスタントの大国である。ただし、日本で仏教が日本独自の発展を遂げたように、アメリカのキリスト教も「土着化」し、ヨーロッパとは異なる独自の発展を遂げた。 政教分離は、日本では政治から宗教の影響を排除す…

オールアバウト警視庁

警視庁とはどういういう組織でどうなっているかについて書かれたムック本です。

デフレの正体 経済は「人口の波」で動く

2010年に出版された後に、賛否両論を巻き起こした本のレビューです。