数学・統計
著:芳沢光雄 この本はタイトルからのイメージとは少し違った。日本の数学教育の問題点について述べた本であることはすぐわかるが、点数的な学力そのものについて焦点を当てて問題視しているわけではないからだ。 この本が指摘している「日本の数学教育の致…
著:ジョディ・アーチャー、マシュー・ジョッカーズ、監修:西内啓、訳:川添節子 テキストマイニングと機械学習を用いて、アメリカでベストセラーになった小説とあまり売れなかった小説をコンピュータで比較。売れる小説というのはどういう特徴を備えたもの…
著:イアン・スチュアート、訳:川辺 治之 無限について、昔の哲学的な主張も紹介しながら、エッセイ風に紹介した本。著者はイギリスの学者。最初に、無限に関する以下の9つの課題が載っている。 ・最大の数:∞=∞+1の両辺から∞を引くと、0=1? ・正方…
著:谷岡 一郎 面白かった。確率統計の凄さを教えてくれる本としては、「その数学が戦略を決める」と並ぶくらい面白い。いや、対象を勝負事に絞ってじっくり検討しているという点では、むしろこちらの方が実際には含蓄があり、役に立つかもしれない。 確率、…
著:セス・スティーヴンズ=ダヴィドウィッツ、翻訳:酒井 泰介 とても面白い本だった。今や多くの現代人は、何か困ったことや、気になることがあると、まずネットで検索する。したがって、スマホやパソコンで、どこから、どういう人が、いつ、どういうキーワ…
著:涌井 貞美 マーケティング、ゲーム理論、人工知能、意思決定の推論。現代において大変重要なベイズの理論を、徹底的にやさしく、懇切丁寧に解説した本。多色刷りで、図解や絵が多く掲載されている。 同時確率と条件付き確率。加法定理と乗法定理。ベイズ…
著:廣瀬 雅代、稲垣 佑典、深谷 肇一 「サンプリングとは簡単にいうと、数が多すぎたり、規模が大きすぎたりして全容の把握が難しい対象の特徴を、全体から抜き取った一部を調べることによって明らかにする方法です」。 サンプリングの本。統計学、社会学・…
著:西内 啓 大ベストセラーになった統計学の本。その有用性について実用面から解説している。果たしてどこまで一般向きといえるかどうかはともかく、ポイントを押さえながら幅広い説明を行っており、内容的自体はとても良い本です。 前半は、あみだくじやコ…
著:ブランコ・ミラノヴィッチ、訳:村上 彩 不平等について次の3つの視点から26のテーマに分けて論じた本である。 単一のコミュニティ内での個人の間の不平等。 国や民族の間の不平等。 グローバルな不平等(個人と地域の不平等を合わせたもの) 取り上げて…
著:木村 光彦 大日本帝国の一部だった頃の朝鮮半島の経済について、朝鮮併合から日本の敗戦による統治の終了まで、さまざまなデータを駆使して説明した本。日本が去った後に、南北朝鮮がその遺産をどのように生かしたかについても書かれてある。 韓国や北朝…
著:シャロン・バーチュ マグレイン、訳:冨永 星 自動翻訳、音声認識、金融取引、スパムメール退治、天文学、遺伝子工学、テロ対策、ロボット工学、人工知能、海洋生物調査、レコメンド・フィルター、医学研究、軍事、Eコマース、神経生理学、暗号解読、他…
著: 村上 由美子 最近、人工知能(AI)やロボットの発展によって、将来、現在人間がやっている仕事がたくさん奪われるという説が広まっている。また、情報通信技術(ICT)の活用による生産性の向上によっても職が減る事態が懸念されている。しかし、著者は、こ…
偶然が宇宙を支配するもっとも基本的な法則であることを教えてくれる科学の読み物。