密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

政治・法律

ユダヤとアメリカ - 揺れ動くイスラエル・ロビー (中公新書)

著:立山良司 概要 アメリカに住むユダヤ人の数はイスラエルの人口よりも多い。イスラエルとアメリカの結びつきは強いが、それはユダヤ系アメリカ人が多く、イスラエルの国益のためにアメリカの外交政策等にロビー団体として強い働きかけを行うことができる…

知られざる皇室外交

著:西川 恵 「訪日した外国の首脳が日本を理解するとき、皇室を通して日本人や日本という国の像 を自分の内に結ぶことを、私たち日本人はもっと知っていい。とくに体制の変転で中断 したり、再興した欧州の王室と異なり、皇室は世界でも稀有の長い伝統を持…

米中摩擦の背景のひとつ。そして、これは実はすべて日本にも当てはまる。「中国の産業スパイ網 世界の先進技術や軍事技術はこうして漁られている」

著:ウィリアム・C. ハンナス、アナ・B. プイージ、ジェームズ マルヴィノン、訳:玉置 悟 おそらく多くの人が薄々わかっているつもりでいるだろう。しかし、ここまで組織的に、大規模に、徹底的に、しかも堂々と、行われているとは思わなかった。 中国がア…

民主党政権 失敗の検証 - 日本政治は何を活かすか

著:日本再建イニシアティブ 民主党が政権を担った3年3ヶ月を検証した、シンクタンクによる詳細なレポートである。 菅直人、野田佳彦、岡田克也、海江田万里、前原誠司、仙谷由人、藤井祐久、馬渕澄夫、安住淳、北澤俊美、(以上敬称略)他、2013年2月11日〜…

タックス・イーター――消えていく税金 (岩波新書)

著:志賀 櫻 読み進めながら、暗澹たる気持ちになる。累積赤字が膨れ上がる日本の財政と税金の関係を戦後の歩みと変化を振り返りながら紹介した本。著者は元大蔵省官僚の弁護士。 戦争中の反省から、財政規律を持っていた日本。日銀引き受けは禁じ手で、1965…

「太平洋戦争」アメリカに嵌められた日本

著:マックス・フォン・シュラー 「私はアメリカ生まれだが、基本的にアメリカ人は他国に興味がなく、自分たちのことだけを考えている人が多い」。 「(アメリカは)別に悪の国ではないが、何よりも国益第一の国なのだ」。 日本に長く住む元海兵隊員のアメリ…

自民党復権の影に情報分析あり。「情報参謀」 (講談社現代新書)

著:小口 日出彦 著者は、自民党が政権を失った2009年夏の総選挙直後から同党と契約。情報分析を行って世論の反応やそこから見えてくる方向性について示す役割を務めたという。これは2013年夏の衆議院選挙大勝によって役目を終えるまでのその4年間の仕事を振…

税制改正で相続税が、3000万円+600万円x法定相続人数になった。「サラリーマン家庭の相続」

著:相続相談解決チーム、服部修、海老原宏美、目黒雅和、服部仁 税制改正によって、平成27年1月1日以降、相続税の基礎控除が変更された。それまでは、「5000万円+1000万円x法定相続人数」だったのが、「3000万円+600万円x法定相続人数」になった。これ…

楽しく学べる「知財」入門

著:稲穂 健市 著作権、特許権、実用新案権、意匠権、商標権。知的財産について解説した本。著者は、「変わった発明を探し出すエキスパート」を自任している弁理士。ちなみに、著者によると、「弁理士」は、「弁護士」や「便利屋」とよく間違えられるそうだ…

規制が強化された点、緩和された点。ポイントを具体的にわかりやすく。『個人事業主や中小企業にも適用!改正個人情報保護法がわかる本』

(著:コンデックス情報研究所、監修:太田 雅幸) 改正個人情報保護法は2015年9月3日に国会で可決・成立し、同年9月9日に公布された。施行は2段階になっていて、2017年5月30日に全面施行となった。個人情報保護法の本。規制が強化されたところだけでなく緩…

米国人弁護士だから見抜けた日本国憲法の正体

著:ケント・ギルバート 「本書は積極的な改憲派が、自説を強化することに役立つかもしれません。しかし、本書を最後まで読んでいただければわかりますが、一部の改憲派の人たちには、かなり耳の痛い指摘もしています。例えば、自民党が2012年に発表した『日…