密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。過去に別名でAmazonのレビュー欄に掲載したものとそちらには未掲載のものがあり、後者は「Amazonレビュー欄未掲載」タグをつけてあります。

(個人整理用Tag)

予定通り進まないプロジェクトの進め方

著:前田考歩、後藤洋平 プロジェクトマネージメントについての本。最大の特徴は、「プロジェクト譜」(略して「プ譜」)という俯瞰図を提唱して説明しているところになる。プロジェクト譜というのは、以下のような図式したものになる。 全体的な目次として…

つい手元に置いておきたくなる一冊。オールカラー。『復元CG 日本の城』

監修:三浦 正幸 天守閣が現存している城はいくつかある。かろうじて門など建物の一部が残っている城もある。一部であれば石垣だけが残されている城はけして少なくない。しかし、すべての城郭が残っている城は無い。多くの建物は明治時代に廃墟になり、取り…

丁寧なイラストによる解説。『オールカラー 徹底図解 日本の城』

著:香川 元太郎 城の本。全国百名城というようなタイプの本ではなく、城の役割や地形との関連や構造について解説したものである。 特徴としては、「徹底図解」とあるように、イラストレーターでもある著者が描き上げたイラストを豊富に掲載し、ビジュアル的…

意味をイメージして理解する。『目で見る英文法 前置詞ダイヤル』

著:晴山 陽一 英語をイメージによって理解しようというコンセプトの本が最近増えているが、これもその一冊である。 以下のような感じで、まず、前置詞ひとつにつき、時計のような右回りの回転でまとめた一枚の図がある。そして、それぞれ例文が複数掲載され…

森山大道『にっぽん劇場写真帖』

著:森山大道 1968年に発刊された森山大道の写真集『にっぽん劇場写真帖』が改めて出版された。重厚な大型本で、印刷も良く、巻末にはひとつひとつの作品についてのデータや初出一覧も掲載されており、丁寧に仕上げられている。当然、森山大道の言葉もあるし…

一人の天才が引っ張るのではなく、チームのモチベーションを刺激する時代。『チームを動かすファシリテーションのドリル』

著:山口 博 現代は一人ひとりの個性と自主性を尊重する時代である。昔に比べれば、怒鳴り、なだめすかして、ぐいぐいひっぱるという独裁者的なリーダーが通用する場面は限定的になってきていると思う。 この本は、組織の内外の人々の一人ひとりを尊重しなが…

ジャポニズムとは何か。実際はどうだったのか。『ジャポニスム 流行としての「日本」』

著:宮崎 克己 19世紀中盤以降、日本の文化や工芸品がヨーロッパで注目を浴びた。この一連の日本趣味のことを、「ジャポニズム」と呼ぶ。今に残るものとしては、マネ、モネ、ゴッホ、といった印象派の画家たちの作品群や足跡に、その影響をはっきり認めるこ…

そのカタカナ英語、要注意!『日本人が勘違いしているカタカナ英語120 (中公新書ラクレ)』

著:キャサリン・クラフト、訳:里中 哲彦 「マンツーマン」「コスパ」「マニア」「ネック」「レベルアップ」「ドンマイ」他。カタカナ英語は日本人の生活に浸透している。しかし、中にはそのまま英語として使うと、意味が通じなかったり、不自然な意味にな…

認知症の根治は難しいので、元気なうちから生活習慣を見直し、予防することが何より大事。『新版 ボケない技術』

著:奥村歩 「認知症」とひとことでいっても、実際は、原因はいろいろだ。「もの忘れ外来」に来る人の診断結果の内訳は、以下のようになっているという。 アルツハイマー型 30% 前頭側頭型(ピック病等) 20% MCI(軽度認知障害) 18% うつ病など 16% レ…

こういうガイドラインがあるということを知るには役に立つ。『企業リスクを避ける 押さえておくべきIoTセキュリティ~脅威・規制・技術を読み解く!~』

著:荻野 司、伊藤 公祐、小野寺 正、編:一般社団法人重要生活機器連携セキュリティ協議会 IoTのセキュリティについて書かれた168ページの本。セキュリティ技術的な専門書というよりは、IoTセキュリティ事故の事例や、いろいろなIoTに関するセキュリティ標…

図解入門業界研究 最新不動産業界の動向とカラクリがよ~くわかる本[第3版]

著:磯村 幸一郎 個別業界や分野について、一般向けに解説したシリーズの中の一冊。不動産分野に特化しており、これは第3版。テーマ別に見開きのページでまとめられており、図解を多用し、 不動産業は国内総資産の11%を占め、不動産は国民総資産の16%を占…

入手困難な逸品も含むいつかは食べたい百銘菓。『日本百銘菓』

著:中尾 隆之 かつては旅の土産として、木彫り熊・人形・こけし・陶器などの民芸品が好まれたが、最近はそのようなモノは、飾る場所をとることや趣味の問題で以前ほどは好まれなくなり、手軽にすぐ食べられる銘菓が人気だという。 本書は、全国を旅して5,00…

前作のおまとめも各所にあり、『超一流の雑談力』を読んでいなくても大丈夫。『超一流の雑談力「超・実践編」』

著:安田 正 雑談のテクニックについて述べた本。ベストセラーになった『超一流の雑談力』の続編である。 前作を読んだ人の要望を反映し、さらに前作のおさらいも盛り込んであるという。また、たとえ話やオチをつける方法も加えたという。それぞれのテクニッ…

SHINSEI Health and Sports 腰痛は治る!

著:川合 晃生 腰痛についての本。レントゲンやMRIの画像は治療の目安でしかないという。小さいヘルニアや脊柱管狭窄症は画像では判断できないことが多いからだ。画像で異常が見当たらなくても痛みがあることもあれば、画像で異常があるのに痛みを感じないこ…

オープン・イノベーションの教科書――社外の技術でビジネスをつくる実践ステップ

著:星野 達也 少し前の本である。今では日本でもビジネス用語として定着してきた感の強い「オープン・イノベーション」について解説した本。昨今はIT分野でもオープン・イノベーションが盛んだが、この本は基本的にモノ作りに関する話が中心である。 オープ…

木に学べ―法隆寺・薬師寺の美

著:西岡 常一 「棟梁いうものは何かいいましたら、『棟梁は、木のクセを見抜いて、それを適材適所に使う』ことやね」 「わたしは法隆寺の修理や解体で、飛鳥の工人たちにたくさんのことを教わりました」 法隆寺の解体大修理や薬師寺の伽藍再建を指揮した宮…

科学の迷信や、歴史に残るねつ造事件。日本の石器発掘事件も。「科学の迷信 世界をまどわせた思い込みの真相 」

編集:ナショナル ジオグラフィック 科学の迷信や、歴史に残るねつ造事件を100件取り上げて紹介した本。ナショナルグラフィックスらしく、写真が多く掲載されている。100件の中には、日本の旧石器発掘ねつ造事件も取り上げられている。 ジャンル別に、「物理…

もっと知りたい刀剣: 名刀・刀装具・刀剣書

著:内藤 直子、吉原 弘道 日本刀の名品を紹介しながら、その特徴と歩みを独自の視点で語った本。薄いムック本であるが、オールカラーで写真中心の構成である。刀剣そのものだけでなく、拵(こしらえ)についても紹介している。刀剣の姿は時代によって異なる…

前回発生したのは縄文時代。もういつ発生してもおかしくない巨大噴火。そのとき、日本はどうなる?「死都日本」

著:石黒 耀 以前、科学雑誌「ニュートン」で、平均して7000年に1回の割合でこの日本列島で繰り返されてきた巨大噴火についての解説を読んだことがある。 多くの人は、わが国で発生する災害としては巨大地震がもっとも深刻なものだと思っているが、そうでは…

奇跡のリンゴ。「リンゴの花が咲いたあと」

著:木村 秋則 「奇跡のリンゴ」として有名になった大ベストセラー、『リンゴが教えてくれたこと』の続編である。 無農薬・無肥料のリンゴ栽培の挑戦。苦労と失敗を重ね、地元の強い風当たりと批判を受けた。役場の農業委員をはじめ人々は、さんざん著者を罵…

千年、働いてきました: 老舗企業大国ニッポン

著:野村 進 以前、新書で出版されていたものを加筆修正して文庫にして再出版された本である。内容は面白い。着眼点がいい。一気に読んだ。日本にはそう大きくなくても、世界に誇れる独自の技術力を持っている会社がたくさんあるが、本書はその中から100年以…

ピクルスと漬け物の歴史

著:ジャン・デイヴィソン、訳:甲斐 理恵子 2015年の世界の漬け物市場の取引額は110億ドル以上にのぼった。そのうち4分の1を日本が担い、僅差でアメリカが追っている。この両国だけで世界の漬け物市場の半分近くを占めるという。それに、メキシコ、ブラジル…

万引き依存症

著:斉藤章佳 万引き依存症についての本。著者は、万引き依存症治療に取り組んでいる精神健康福祉士・社会福祉士。著者のクリニックでの経験と統計及び一般的な情報を元に書かれている。最後は万引きGメンとして有名な人との対談もある。 万引きは同じ人が何…

具体的なポイントが書かれている。「たいていのことは20時間で習得できる 忙しい人のための超速スキル獲得術」

著:ジョシュ カウフマン、訳:土方 奈美 超速スキル獲得法を説いている本。著者によると、獲得したいスキルに対して戦略的に取り組むには、以下のような4つのステップを踏むと良い。 分解:スキルをできるだけ小さな「サブスキル」に分解する 学習:個々の…

ラム酒の歴史

著:リチャード・フォス、訳:内田 智穂子 ラム酒は蒸留酒であり、原料はサトウキビである。生のサトウキビを絞ったジュースから作るものと、サトウキビを煮詰めて砂糖を分離したあとの糖蜜から作るものの2種類がある。ただ、生サトウキビのジュースは生産…

日本の金型技術は世界一。一見地味だが、実は自動車や素材の競争力を支える重要な産業。「図解入門よくわかる 最新金型の基本と仕組み[第2版]」

著:森重功一 日本は金型生産では世界第1位。技術水準もきわめて高い。金型は構造が複雑で高い精度が求められ、製作が難しい。このため、金型生産は日本の工作機械や製造系ソフトウェアの進歩を牽引してきたともいえるという。そのような金型産業は、平成26…

睡眠時間6時間未満の寝不足は要注意!アルツハイマー病や、がんになりやすい!NHKスペシャル取材班「睡眠負債 『ちょっと寝不足』が命を縮める」

著:NHKスペシャル取材班 「睡眠負債」という言葉は、2017年の新語・流行語大賞のトップ10に入ったという。英語の”Sleeping Debt”を訳してTV番組として紹介したNHKスペシャルの取材班が、番組では紹介しきれなかったことも盛り込んで世に出した本である。 脳…

日本は世界最大の輸入国。「トウモロコシの歴史 」(「食」の図書館)

著:マイケル・オーウェン・ジョーンズ、訳:元村 まゆ 多くの日本人はそのような意識をあまり持っていないかもしれないが、トウモロコシはわが国の食糧事情に決定的に重要な植物である。直接人が食べる分は少ないもののわが国の家畜の飼料の多くはトウモロ…

太田裕美「木綿のハンカチーフ」、大瀧詠一「君は天然色」、松田聖子「白いパラソル」「風立ちぬ」「赤いスイートピー」他、後に大ヒットメーカーになった松本隆が昭和50年に出版した本の再発売。『微熱少年』

著:松本 隆 「ぼくは北山修氏のように『戦争を知らない…』と無邪気にひらきなおる勇気がない。ドストエフスキーの死刑未遂事件や、戦後のものかき達の戦争体験を、ぼくがどんなにうらやましそうな眼つきでながめることか。ぼくらにはほめたたえる何ものもな…

飢餓や戦乱や近隣との争いといった過酷な状況の中で、生き抜いてきた百姓たちと村の仕組み。「中世民衆の世界」

著:藤木 久志 日本の中世の百姓たちの行動と村の内実を、様々な古文書の記述から推測したもの。今までの常識に異を唱えているところもある。中世の村のしくみについて基本から系統立てて説明している本ではなく、ある程度中世の村と支配体制についての基礎…