密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものと考えており、このブログを立ち上げました。日々読んできた本の備忘録を兼ねた書評と内容の概要紹介及び読書感想をまとめたブックレビューのブログです。過去に別名でAmazonのレビュー欄に掲載したものとそちらには未掲載のものがあり、後者は「Amazonレビュー欄未掲載」タグをつけてあります。

(個人整理用Tag)

歩兵の戦う技術 あらゆる戦場で活躍する兵科の秘密

著:かの よしのり 戦車・攻撃機・大砲に比べれば、歩兵の破壊力はどうしても限られる。しかし、いくら兵器が進歩しても、最後に土地を占領するのは歩兵である。本書は、現代の歩兵について解説した本である。 戦闘を行う集団としての最小単位は中隊であり、…

宮下奈都は良い作家だし、本屋大賞を受賞し、映画化もされたが。。。『羊と鋼の森』を読んで

著:宮下奈都 宮下奈都は、以前読んだ『スコーレNo.4 』が、とても良かった。地味ながら一人の女性の成長を見事に描いた傑作で、素晴らしい余韻が心に残った。名作だと思った。その同じ著者が書いた別の長編が、本屋大賞に選ばれ、120万部も売れ、映画化もさ…

社内の新規事業を次々立ち上げ、社外でラクスル等を、さらに週末起業まで。起業のプロが語る。『守屋 実のザ・イントレプレナーシップ 』

著:羽幡 咲嬉 ミスミで新規事業をいくつも立ち上げ、さらに「ラスクル」「ブティックス」の創業期も支えた国内屈指の新規事業のプロにインタビューした内容をまとめた本。守屋氏のアドバイスや支援を受けた元サッカー全日本代表の鈴木啓太氏とミーミル代表…

地形と立地から読み解く「戦国の城」

萩原さちこ 曲輪、土塁、空堀、竪堀、横堀、畝上竪堀、切堀、土橋、馬出、小口、横矢掛かり。城は、地形を最大限利用して築かれてきた。山城、平山城、平城、水城(海城)といった種類があるが、丘、山、尾根、峠、川、湖、海と、天然の地形を最大限に利用し…

宇宙はどのような構造をしているのか。「図解 宇宙のかたち 『大規模構造』を読む 」

著:松原隆彦 宇宙の構造を説明した本。とてつもなく大きなテーマであるが、多くの研究成果や理論が紹介しながら、きわめて明快かつシンプルに書かれていることが特徴である。無駄な記述は避け、重要なポイントはここ、という感じの解説を重ねているため、宇…

フィンテックについて一般向けに分かりやすく紹介した本。「AIが変えるお金の未来」

著:坂井 隆之、宮川 裕章、毎日新聞フィンテック取材班 「AI」という言葉が全面に出ているタイトルとなっていて、確かに技術要素としてはAIはあちこちに出てくるものの、より正確には、この本は「フィンテック」を扱ったものである。 J-Scoreのような個人情…

木に学べ―法隆寺・薬師寺の美

著:西岡 常一 「棟梁いうものは何かいいましたら、『棟梁は、木のクセを見抜いて、それを適材適所に使う』ことやね」 「わたしは法隆寺の修理や解体で、飛鳥の工人たちにたくさんのことを教わりました」 法隆寺の解体大修理や薬師寺の伽藍再建を指揮した宮…

プログラミング言語Pythonをやるなら、手元においておくと便利な一冊。「Matplotlib&Seaborn実装ハンドブック 」

著:チームカルポ 機械学習ブームでプログラミング言語Pythonが注目を浴びている。このため、最近は様々な本が出版されている。 この本はそういった中でも、Pythonでグラフを描画するためのライブラリ群であるMatplotlibと、可視化ライブラリであるSeabornに…

基本的な考え方が中心。「お金が貯まる人って何をしているんですか?」

著:横山 光昭 カリスマ節約・投資ブロガー5名のお金の貯め方を紹介しながら、資産の形成方法を対談方式で紹介した本。簡単に読める。 2016年の総務省統計によると、1世帯当たりの貯金現在高の平均値は1820万円。あくまで平均値なので金額はお金持ちによっ…

イラスト図解 スマート工場のしくみ IoT、AI、RPAで変わるモノづくり

著&編集:川上 正伸、竹内 芳久、新堀 克美、松林 光男 結論から書くなら、この本は、タイトルから期待される内容とは少し違う。確かに、後半では、IoT, AI, RPAが出てくるが、全体に占める割合は多くない。 むしろこの本の良いところは、今までの工場の生…

アメリカ人以外にも通じることが多いので外国人と仕事をする人に向いている。「出世する人の英語 アメリカ人の論理と思考習慣 」

著:小林 真美 ビジネスにおけるアメリカ人の考え方や常識が日本人とどう違うか、どのように対応するのがよいかということを説明した本。 ・アメリカ人のビジネスエリートはアメリカのことしか知らない。・日本人なら10できなければ「できる」と言わないこと…

科学の迷信や、歴史に残るねつ造事件。日本の石器発掘事件も。「科学の迷信 世界をまどわせた思い込みの真相 」

編集:ナショナル ジオグラフィック 科学の迷信や、歴史に残るねつ造事件を100件取り上げて紹介した本。ナショナルグラフィックスらしく、写真が多く掲載されている。100件の中には、日本の旧石器発掘ねつ造事件も取り上げられている。 ジャンル別に、「物理…

もっと知りたい刀剣: 名刀・刀装具・刀剣書

著:内藤 直子、吉原 弘道 日本刀の名品を紹介しながら、その特徴と歩みを独自の視点で語った本。薄いムック本であるが、オールカラーで写真中心の構成である。刀剣そのものだけでなく、拵(こしらえ)についても紹介している。刀剣の姿は時代によって異なる…

日本懐かし遊園地大全

著:佐々木 隆 遊園地のルーツは、博覧会にあるという。コースター、観覧車、回転木馬が、かつての遊園地の三種の神器だったが、コースターは明治23年に上野で開かれた「内国勧業博覧会」で自動鉄道が登場。明治36年に同博覧会の大阪開催で回転木馬、明治39…

未来の稼ぎ方 ビジネス年表2019-2038

著:坂口 孝則 人口動態の予測データ、産業構造の変化、技術の進展などから、今後、こういうところにこういうビジネス機会がある、ということを書いた本。 コンビニの飽和、シニア需要、クルマの自動運転、インフラ老朽化、代替エネルギー、スマート農業、ア…

ネイティブが「がっかり」する日本人の英語140

著:デイビッド・セイン こういう言い回しの方がいい、という英語の表現を集めた本。1ページ1表現。以下のようなものが言い換えの推奨表現として載っている。 Be careful. -> Take care. Can I borrow the toilet? -> Could I use your bathroom? How much? …

スタートアップの起業に必要なことが俯瞰できる。「起業の科学 スタートアップサイエンス 」

著:田所 雅之 「ビジョンやミッションが語れないファウンダーの下には、そもそも魅力的な人材が集まらない。人材が集まったとしても、そのコミットメントを引き出すことができない」 「将来的にこうあるべきだという強いビジョンやミッションを掲げていれば…

アジャイル開発の方法論と事例紹介。「スクラム実践入門── 成果を生み出すアジャイルな開発プロセス」

著:貝瀬 岳志、原田 勝信、和島 史典、栗林 健太郎、柴田 博志、家永 英治 アジャイル開発の有力な方法論として有名になった「スクラム」について紹介した本である。方法論の説明はもちろんあるが、この本の特徴は、実際にスクラムを適用してみた組織の事例…

前回発生したのは縄文時代。もういつ発生してもおかしくない巨大噴火。そのとき、日本はどうなる?「死都日本」

著:石黒 耀 以前、科学雑誌「ニュートン」で、平均して7000年に1回の割合でこの日本列島で繰り返されてきた巨大噴火についての解説を読んだことがある。 多くの人は、わが国で発生する災害としては巨大地震がもっとも深刻なものだと思っているが、そうでは…

奇跡のリンゴ。「リンゴの花が咲いたあと」

著:木村 秋則 「奇跡のリンゴ」として有名になった大ベストセラー、『リンゴが教えてくれたこと』の続編である。 無農薬・無肥料のリンゴ栽培の挑戦。苦労と失敗を重ね、地元の強い風当たりと批判を受けた。役場の農業委員をはじめ人々は、さんざん著者を罵…

世界の美しい公園

編集:パイ インターナショナル 世界87か所の美しい公園を、写真中心に紹介している本。文章は少なめだが、その分写真が豊富できれいなので、引き付けられる。 国境をまたぐ世界遺産のムスカウ公園(ドイツとポーランド) 廃業した製鉄所を公園にしたランド…

千年、働いてきました: 老舗企業大国ニッポン

著:野村 進 以前、新書で出版されていたものを加筆修正して文庫にして再出版された本である。内容は面白い。着眼点がいい。一気に読んだ。日本にはそう大きくなくても、世界に誇れる独自の技術力を持っている会社がたくさんあるが、本書はその中から100年以…

土 地球最後のナゾ 100億人を養う土壌を求めて

著:藤井 一至 アメリカ農務省の土壌分類(Soil Taxonomy)に基づき、地球上の土の特性について説明した本である。 この本の特徴としては、大きく2点ある。まず第一に、12種類のすべてにおいて、著者が代表的な場所に赴いて調査した結果と共に開設が行われてい…

ピクルスと漬け物の歴史

著:ジャン・デイヴィソン、訳:甲斐 理恵子 2015年の世界の漬け物市場の取引額は110億ドル以上にのぼった。そのうち4分の1を日本が担い、僅差でアメリカが追っている。この両国だけで世界の漬け物市場の半分近くを占めるという。それに、メキシコ、ブラジル…

万引き依存症

著:斉藤章佳 万引き依存症についての本。著者は、万引き依存症治療に取り組んでいる精神健康福祉士・社会福祉士。著者のクリニックでの経験と統計及び一般的な情報を元に書かれている。最後は万引きGメンとして有名な人との対談もある。 万引きは同じ人が何…

図解が多くて薄いので不整脈について基礎的な知識を得るのに好適。「不整脈・心房細動がわかる本 脈の乱れが気になる人へ (健康ライブラリーイラスト版) 」

監修:山根 禎一 不整脈は、心臓の動きのリズムや速さに異常が起き、脈が乱れる状態である。不整脈がすべて病気ということはなく、放置しておいても問題のない正常範囲の乱れが多い。しかし、すぐに死亡につながりかねない病気が不整脈となって表れているも…

やさしく、わかりやすく、CD2枚付きなのにお手頃価格で、幅広くおススメできるビジネス英語教材。「NHK CD BOOK 入門ビジネス英語 10億人に通じる! やさしいビジネス英会話 (語学シリーズ)」

著:柴田 真一 NHKのビジネス英語の本です。CD2枚付き。「入門」「やさしい」とあるように、TOEIC 550点もあれば十分手が届くだろうと思われる内容です。 Lesson 48まであり、実際のビジネスシーンを想定した会話例、Shadowing用の読み上げ、Key Phrasesが載…

具体的なポイントが書かれている。「たいていのことは20時間で習得できる 忙しい人のための超速スキル獲得術」

著:ジョシュ カウフマン、訳:土方 奈美 超速スキル獲得法を説いている本。著者によると、獲得したいスキルに対して戦略的に取り組むには、以下のような4つのステップを踏むと良い。 分解:スキルをできるだけ小さな「サブスキル」に分解する 学習:個々の…

サッカー日本代表センターバックでプレミアリーグ・サウサンプトンFC所属の吉田選手の苦闘の日々。「吉田麻也 レジリエンス――負けない力 (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)」

著:吉田 麻也 読みながら、サッカーの世界トップリーグのひとつイングランドのプレミアリーグで、厳しいポジション争いをしながら苦闘している著者の姿が浮かぶようだった。サッカー日本代表のセンターバックでもある吉田麻也選手の本。 子供のころからプロ…

ファシリテーション入門〈第2版〉 (日経文庫)

著:堀 公俊 ファシリテーションとは、集団による問題解決、アイディア創造、合意形成、教育・学習、変革、自己表現・成長といった、知識創造活動を支援し促進する活動だという。ファシリテーターは、コンテンツではなく、プロセス(過程)を舵取りする。そ…