密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものと考えており、このブログを立ち上げました。日々読んできた本の備忘録を兼ねた書評と内容の概要紹介及び読書感想をまとめたブックレビューのブログです。過去に別名でAmazonのレビュー欄に掲載したものとそちらには未掲載のものがあり、後者は「Amazonレビュー欄未掲載」タグをつけてあります。

(個人整理用Tag)

ジャポニズムとは何か。実際はどうだったのか。『ジャポニスム 流行としての「日本」』

著:宮崎 克己 19世紀中盤以降、日本の文化や工芸品がヨーロッパで注目を浴びた。この一連の日本趣味のことを、「ジャポニズム」と呼ぶ。今に残るものとしては、マネ、モネ、ゴッホ、といった印象派の画家たちの作品群や足跡に、その影響をはっきり認めるこ…

ロケット、人工衛星、惑星探査。さあ、宇宙へ。『宇宙はどこまで行けるか-ロケットエンジンの実力と未来』

著:小泉 宏之 ロケットを中心にした宇宙工学の本である。一般向けなので科学式などはほとんど出てこないものの、実際に研究開発に従事してきた人が、科学・工学的にきちんと書いている。どうしてこれが、BlueBacksではない一般の新書なのだろうかと思うくら…

そのカタカナ英語、要注意!『日本人が勘違いしているカタカナ英語120 (中公新書ラクレ)』

著:キャサリン・クラフト、訳:里中 哲彦 「マンツーマン」「コスパ」「マニア」「ネック」「レベルアップ」「ドンマイ」他。カタカナ英語は日本人の生活に浸透している。しかし、中にはそのまま英語として使うと、意味が通じなかったり、不自然な意味にな…

一般的な話だけでなく、著者たちの経験に基づく話も盛り込んである。 『現場の活用事例でわかる IoTシステム開発テクニック』

著・監修:八子 知礼、著:杉山 恒司、米田 隆幸、竹之下 航洋、松浦 真弓、土本 寛子 著者は2016年が日本におけるIoT元年になったという。2015年にもいろいろな取り組みはあったが、多くの日本企業が取り組みを本格化させたのは2016年からであり、経産省と…

認知症の根治は難しいので、元気なうちから生活習慣を見直し、予防することが何より大事。『新版 ボケない技術』

著:奥村歩 「認知症」とひとことでいっても、実際は、原因はいろいろだ。「もの忘れ外来」に来る人の診断結果の内訳は、以下のようになっているという。 アルツハイマー型 30% 前頭側頭型(ピック病等) 20% MCI(軽度認知障害) 18% うつ病など 16% レ…

2018年ノーベル賞受賞の本庶佑氏が、がん免疫治療について2016年の京都賞受賞時に行った講演録や、2014年の対談他をまとめた本。『生命科学の未来 〔がん免疫治療と獲得免疫〕』

著:本庶 佑、対談:川勝 平太 「2016年3月に発表された『New Science』という英国の科学雑誌の記者が、『我々は今、がんにおけるペニシリンの発見というべき時期にいる』と述べています。ペニシリンは全ての感染症を治したわけではないが、それに続く一連の…

画像処理、文字認識、テキスト分析と、Pythonでの機械学習のプログラミングが学べる。『すぐに使える! 業務で実践できる! Pythonによる AI・機械学習・深層学習アプリのつくり方』

著:クジラ飛行机、杉山 陽一、遠藤 俊輔 同じ著者の「実践力を身につける Pythonの教科書」が良かったのでこちらも買って学習してみた。 Python言語でscikit-learnとTensorflow及びKerasを活用し、データ予測、写真と動画の認識、文字認識、テキスト分析と…

ヨーロッパのGDPRは単なる法律の問題ではない。『さよなら、インターネット――GDPRはネットとデータをどう変えるのか』

著:武邑 光裕、解説:若林 恵 ヨーロッパのGDPR登場の背景とその意味を、ルールそのものの解説というよりは、アメリカを中心とするネット企業と欧州各国とのデジタルデータに関する文化的・文明的あるいはイデオロギー的な対立軸の側面から解説した本。 GDP…

こういうガイドラインがあるということを知るには役に立つ。『企業リスクを避ける 押さえておくべきIoTセキュリティ~脅威・規制・技術を読み解く!~』

著:荻野 司、伊藤 公祐、小野寺 正、編:一般社団法人重要生活機器連携セキュリティ協議会 IoTのセキュリティについて書かれた168ページの本。セキュリティ技術的な専門書というよりは、IoTセキュリティ事故の事例や、いろいろなIoTに関するセキュリティ標…

具体的で丁寧な解説。『カラー図解 最新 Raspberry Piで学ぶ電子工作 作って動かしてしくみがわかる』

著:金丸 隆志 Raspberry Piをキットとネットの情報を頼りにいじっていた。ただ、Raspberry Piの方は元々Linuxの知識があるのであまり困らなかったのだが、電子回路とその制御に関してはどうも知識が十分でなく、やはり一冊買って読んでおく方がよいかな、と…

図解入門業界研究 最新不動産業界の動向とカラクリがよ~くわかる本[第3版]

著:磯村 幸一郎 個別業界や分野について、一般向けに解説したシリーズの中の一冊。不動産分野に特化しており、これは第3版。テーマ別に見開きのページでまとめられており、図解を多用し、 不動産業は国内総資産の11%を占め、不動産は国民総資産の16%を占…

入手困難な逸品も含むいつかは食べたい百銘菓。『日本百銘菓』

著:中尾 隆之 かつては旅の土産として、木彫り熊・人形・こけし・陶器などの民芸品が好まれたが、最近はそのようなモノは、飾る場所をとることや趣味の問題で以前ほどは好まれなくなり、手軽にすぐ食べられる銘菓が人気だという。 本書は、全国を旅して5,00…

前作のおまとめも各所にあり、『超一流の雑談力』を読んでいなくても大丈夫。『超一流の雑談力「超・実践編」』

著:安田 正 雑談のテクニックについて述べた本。ベストセラーになった『超一流の雑談力』の続編である。 前作を読んだ人の要望を反映し、さらに前作のおさらいも盛り込んであるという。また、たとえ話やオチをつける方法も加えたという。それぞれのテクニッ…

NHKガッテン! なるほど新スゴ技

編集:NHK科学・環境番組部 NHKのテレビ番組である「NHKガッテン!」から、日常生活の役に立ちそうなトピックを集めて紹介した本。あっさり読める。 慢性腰痛になる人は寝返りが少ないため、寝ているときに腰に負担がかかっていることがある。対策としては、…

腰痛の85%は原因不明。『図解入門 よくわかる 腰・腰椎の動きとしくみ』

著:永木和載、監修:大平雄一 日本人の8割が一生のうちに一度は腰痛を経験するという。また、腰痛の85%が原因不明だという。腰痛についての本。 医師が腰痛患者に実施する検査は、問診、画像検査、神経検査の3つ。原因がわからない「非特異的腰痛症」とさ…

1日仕事をして疲れたサラリーマンが、帰りの電車の赤で頭を使わずに読んでもらえる文章。『時事漫才 爆笑問題の日本原論』

著:爆笑問題 爆笑問題が、時事問題を笑い飛ばすネタにした本。太田と田中が実際にしゃべっているかのように脚本形式で書かれている。もっとも、読んでもらうということを意識しており、ライブと比べると微調整をしてあるとのことだ。 2015年から2018年前半…

総合商社――その「強さ」と、日本企業の「次」を探る(祥伝社新書)

著:田中 隆之 総合商社という形態は他の国に無いということではないが、基本的には日本独自のものといえる。学術研究的な視点から、総合商社の歴史や変遷について述べた本である。著者は元銀行出身で経済学専攻の大学教授。固めの書きぶりの文章だが、淡々…

SHINSEI Health and Sports 腰痛は治る!

著:川合 晃生 腰痛についての本。レントゲンやMRIの画像は治療の目安でしかないという。小さいヘルニアや脊柱管狭窄症は画像では判断できないことが多いからだ。画像で異常が見当たらなくても痛みがあることもあれば、画像で異常があるのに痛みを感じないこ…

絶対『英語の耳』になる! BASICSリスニング基本30のルール〈CD 2枚付〉

著:長尾 和夫、アンディー バーガー 英語の発音において単語の音や基本表現における単語のつながりにおける音の変化に注目し、型通りの発音と音が縮まったり消えたりしがちな実際の発音を音で比較しながら、会話例や読み上げ例を聞きながら練習できるように…

オープン・イノベーションの教科書――社外の技術でビジネスをつくる実践ステップ

著:星野 達也 少し前の本である。今では日本でもビジネス用語として定着してきた感の強い「オープン・イノベーション」について解説した本。昨今はIT分野でもオープン・イノベーションが盛んだが、この本は基本的にモノ作りに関する話が中心である。 オープ…

図解入門 よくわかる 最新 量子コンピュータの基本と仕組み

著:長橋賢吾 量子コンピュータについて入門者向けに書かれた紹介本。従来のコンピュータは0と1の2値によるゲートのアルゴリズムによって実現されているが、量子コンピュータは「量子ビット」 (Quantum bit:キュービット) による量子の重ね合わせと2量子…

この1冊でまるごとわかる 人工知能&IoTビジネス2018-19 (日経BPムック)

編:日経クロストレンド 今や、人工知能大ブーム時代である。IoTも、産業界ではかなり浸透した感がある。本書は、日本経済新聞系列の雑誌から、AIとIoTについてのトレンドを扱った記事を集めた本である。 薄いが、ムック本サイズでオールカラー。技術的に深…

歩兵の戦う技術 あらゆる戦場で活躍する兵科の秘密

著:かの よしのり 戦車・攻撃機・大砲に比べれば、歩兵の破壊力はどうしても限られる。しかし、いくら兵器が進歩しても、最後に土地を占領するのは歩兵である。本書は、現代の歩兵について解説した本である。 戦闘を行う集団としての最小単位は中隊であり、…

宮下奈都は良い作家だし、本屋大賞を受賞し、映画化もされたが。。。『羊と鋼の森』を読んで

著:宮下奈都 宮下奈都は、以前読んだ『スコーレNo.4 』が、とても良かった。地味ながら一人の女性の成長を見事に描いた傑作で、素晴らしい余韻が心に残った。名作だと思った。その同じ著者が書いた別の長編が、本屋大賞に選ばれ、120万部も売れ、映画化もさ…

社内の新規事業を次々立ち上げ、社外でラクスル等を、さらに週末起業まで。起業のプロが語る。『守屋 実のザ・イントレプレナーシップ 』

著:羽幡 咲嬉 ミスミで新規事業をいくつも立ち上げ、さらに「ラスクル」「ブティックス」の創業期も支えた国内屈指の新規事業のプロにインタビューした内容をまとめた本。守屋氏のアドバイスや支援を受けた元サッカー全日本代表の鈴木啓太氏とミーミル代表…

地形と立地から読み解く「戦国の城」

萩原さちこ 曲輪、土塁、空堀、竪堀、横堀、畝上竪堀、切堀、土橋、馬出、小口、横矢掛かり。城は、地形を最大限利用して築かれてきた。山城、平山城、平城、水城(海城)といった種類があるが、丘、山、尾根、峠、川、湖、海と、天然の地形を最大限に利用し…

宇宙はどのような構造をしているのか。「図解 宇宙のかたち 『大規模構造』を読む 」

著:松原隆彦 宇宙の構造を説明した本。とてつもなく大きなテーマであるが、多くの研究成果や理論が紹介しながら、きわめて明快かつシンプルに書かれていることが特徴である。無駄な記述は避け、重要なポイントはここ、という感じの解説を重ねているため、宇…

木に学べ―法隆寺・薬師寺の美

著:西岡 常一 「棟梁いうものは何かいいましたら、『棟梁は、木のクセを見抜いて、それを適材適所に使う』ことやね」 「わたしは法隆寺の修理や解体で、飛鳥の工人たちにたくさんのことを教わりました」 法隆寺の解体大修理や薬師寺の伽藍再建を指揮した宮…

基本的な考え方が中心。「お金が貯まる人って何をしているんですか?」

著:横山 光昭 カリスマ節約・投資ブロガー5名のお金の貯め方を紹介しながら、資産の形成方法を対談方式で紹介した本。簡単に読める。 2016年の総務省統計によると、1世帯当たりの貯金現在高の平均値は1820万円。あくまで平均値なので金額はお金持ちによっ…

イラスト図解 スマート工場のしくみ IoT、AI、RPAで変わるモノづくり

著&編集:川上 正伸、竹内 芳久、新堀 克美、松林 光男 結論から書くなら、この本は、タイトルから期待される内容とは少し違う。確かに、後半では、IoT, AI, RPAが出てくるが、全体に占める割合は多くない。 むしろこの本の良いところは、今までの工場の生…