密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

2018-09-30から1日間の記事一覧

これは泣ける。浅田次郎の長編小説。「天国までの百マイル」

著:浅田 次郎 母の命を乗せて走る100マイルの物語。 これは泣ける。確かに泣ける。かつての事業の成功は過去のものとなり、 離婚して妻子とも別れ、苦しい生活を続ける城所安男。 そんな男が、重度の心臓病を抱え生命の危機を迎えた母親を、借りたワゴン車…

高倉健主演の映画にもなった表題作を含む8作品。平成の泣かせ屋、浅田次郎の傑作短編集。「鉄道員(ぽっぽや)」

著:浅田 次郎 この本は、通勤・通学の電車やバスの中で読むのはおすすめできない。実際、止めておいて本当によかった。 「平成の泣かせ屋」として知られる作家の短編集。 以下の8つの作品が収録されている。 鉄道員(ぽっぽや) ラブ・レター 悪魔 角筈にて…

名曲の数々を送り出した作曲家が残した著作。『昭和歌謡1945~1989 歌謡曲黄金時代のラブソングと日本人』

著:平尾 昌晃 懐かしい空気が漂っている。ずらりと並ぶ、戦後に生まれた昭和の名曲たち。これらを、年代別の傾向の変化や秘話と共に語った本。昔の歌を振り返る企画はTVではおなじみだが、本書は以下の点で特徴がある。 まず第一に、昭和を代表するメロディ…

ワークショップをうまく進めるにはどうすればよいか。「ワークショップデザイン――知をつむぐ対話の場づくり(ファシリテーション・スキルズ)」

著:堀 公俊、加藤 彰 ワークショップをどのように進めるかについて書かれた本。具体的かつ体系的に書かれているのが特徴である。 ワークショップには、組織型(問題解決型)、社会系(合意形成型)、人間系(教育学習型)およびそれらの複合型がある。 ワー…