密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

知られざる皇室外交

著:西川 恵 「訪日した外国の首脳が日本を理解するとき、皇室を通して日本人や日本という国の像 を自分の内に結ぶことを、私たち日本人はもっと知っていい。とくに体制の変転で中断 したり、再興した欧州の王室と異なり、皇室は世界でも稀有の長い伝統を持…

学校では教えない! お金を増やす授業

著:佐々木裕平 蓄財の本。子供でも分かる説明を心がけて書かれてあることが特徴である。ただ、内容的には、大人が読んでも差し支えない。 お金を増やし、増やしながら使う。まずは、家計を黒字化する。お金を使ったら書くようにして「見える化」する。そし…

パーセント「%」が分からない大学生 日本の数学教育の致命的欠陥 (光文社新書)

著:芳沢光雄 この本はタイトルからのイメージとは少し違った。日本の数学教育の問題点について述べた本であることはすぐわかるが、点数的な学力そのものについて焦点を当てて問題視しているわけではないからだ。 この本が指摘している「日本の数学教育の致…

絶対に挫折しないiPhoneアプリ開発「超」入門 第7版 【Xcode 10 & iOS 12】 完全対応

IT

著:高橋 京介 読みながら、「もっとも売れているiOSプログラミング解説書」というのはウソではないな、と思った。iPhone向けアプリ開発者向けの入門書。これが第7版だという。Xcode10とiOS12に対応。 オールカラー。画面や図解が豊富。丁寧に、ステップを踏…

行為の限界、意志の限界、存在の限界。「感性の限界――不合理性・不自由性・不条理性 」(講談社現代新書)

著:高橋 昌一郎 扱われているのは、行為の限界、意志の限界、そして存在の限界。「理性の限界」(2008年)と「知性の限界」(2010年)に続く第三弾。不合理性・不自由性・不条理性を、「感性の限界」としてまとめた本である。 続編であることをそれほど気に…

そのツイート炎上します! 100万回の殺害予告を受けた弁護士が教える危機管理

著:唐澤貴洋 インターネット上での炎上について書かれた本。著者は自身も炎上して殺害予告を受けた経験をもつ弁護士。過去の炎上事件や、実際に炎上した経験のある人たちとの対談も載っている。 炎上の原因は様々である。殺人犯に仕立て上げられたスマイリ…

もっと知りたい村山槐多 (アート・ビギナーズ・コレクション)

著:村松 和明 若くして亡くなった天才画家、村山槐多(1896-1919)の生涯を作品とともに紹介した本。ムック本サイズで、オールカラー印刷。100ページに満たないが、多くの作品が載っている。また、槐多が残した日記と詩文も適時引用されている。 また、この本…

「おバカ大国」オーストラリア だけど幸福度世界1位! 日本20位! (中公新書ラクレ)

著:沢木サニー祐二 アメリカ人、フランス人、イギリス人、フランス人、イタリア人、中国人、韓国人に比べ、オーストラリア人(オージー)だけの気質をテーマにした本はいままであまり見かけたことがないので手に取った。 刺激的なタイトルにあるように、特…

MaaS モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ

著:日高 洋祐、牧村 和彦、井上 岳一、井上 佳三 MaaS(Mobility as a Service)。移動が関係するすべての要素を統合的なサービス基盤として見立てた概念である。 自動車産業における代表的な4つの技術的革命を指すCASE(Connected, Autonomous, Sharing, Elec…

VR for BUSINESS ─ 売り方、人の育て方、伝え方の常識が変わる(できるビジネス)

著:株式会社アマナVRチーム ちょっと前の本なので、Amazonの中古商品で安めに買った。Virtual Realityについての本。すべて白黒印刷なのが残念だが、VRゴーグルなどの写真は適時入っている。 VRに対する見方は、体験した人とそうでない人で大きく変わるとい…

薄い本だが、オタクなテーマで面白い。「江戸時代のお触れ 」(日本史リブレット)

著:藤井 讓治 インターネットもテレビも新聞も無い時代に、幕府の政策を広く伝える手段であった江戸時代のお触れについて解説した本。実際のお触れの文書の写真や、高札の写真が時々載っている。著者は日本近世史を専門とする大学名誉教授。 金銀改鋳。火事…

「しょぼい起業で生きていく」のは、確かに起業のハードルは低いかもしれないが、それで生きていくのはそう簡単ではないかも

著:えらいてんちょう しょぼくたって、人は生きていけます。何も悲観することはありません。よく生きづらい社会だと言われますが、うまく使えば、社会はあなたに牙をむいてくることはありません。生きていくための固定費を減らしましょう。自分のできるアル…

知性の限界――不可測性・不確実性・不可知性 (講談社現代新書)

著:高橋 昌一郎 同じ著者の「理性の限界」が大変面白かったので、こちらも読んだ。やはりこっちも大変良かった。 本書で扱われているのは、「言語の限界」「予測の限界」「思考の限界」の3つの限界である。哲学的な内容だが、科学についても書かれている。…

図解でわかるアジャイル・プロジェクトマネジメント (SCC Books 389)

IT

著:鈴木 安而 アジャイル開発でプロジェクトマネジメントというのが気になって手に取った。著者は日本IBMなどで働いていた経験がある。 アジャイルでプロジェクトマネジメントがどう変わるか、プロジェクト手法の大まかな種類の解説、アジャイルのプロジェ…

バーチャルリアリティ(Virtual Reality)についてやさしくまじめに解説した本。「トコトンやさしいVRの本 (今日からモノ知りシリーズ)」

監修:廣瀬 通孝、編集:東京大学バーチャルリアリティ教育研究センター VR(Virtual Reality)の本。初心者向けの入門書。テーマごとに見開きで、右ページが解説、左ページが図解という構成で、やさしく書かれてある。 現代のVR技術が開花するまでどのような…