密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

NHKガッテン! なるほど新スゴ技

編集:NHK科学・環境番組部 NHKのテレビ番組である「NHKガッテン!」から、日常生活の役に立ちそうなトピックを集めて紹介した本。あっさり読める。 慢性腰痛になる人は寝返りが少ないため、寝ているときに腰に負担がかかっていることがある。対策としては、…

自立した国際派女性の先駆け。31年続いた兼高かおる世界の旅。『わたくしが旅から学んだこと 』

著:兼高 かおる 先日、90歳で亡くなった兼高かおるさんのエッセイ。パンナムの提供で長く続いた『兼高かおる世界の旅』というテレビ番組を31年務めた人である。そう苦労することなく、あっさり読める。 おてんばだった子供のころ。アメリカへの留学。体調…

腰痛の85%は原因不明。『図解入門 よくわかる 腰・腰椎の動きとしくみ』

著:永木和載、監修:大平雄一 日本人の8割が一生のうちに一度は腰痛を経験するという。また、腰痛の85%が原因不明だという。腰痛についての本。 医師が腰痛患者に実施する検査は、問診、画像検査、神経検査の3つ。原因がわからない「非特異的腰痛症」とさ…

1日仕事をして疲れたサラリーマンが、帰りの電車の赤で頭を使わずに読んでもらえる文章。『時事漫才 爆笑問題の日本原論』

著:爆笑問題 爆笑問題が、時事問題を笑い飛ばすネタにした本。太田と田中が実際にしゃべっているかのように脚本形式で書かれている。もっとも、読んでもらうということを意識しており、ライブと比べると微調整をしてあるとのことだ。 2015年から2018年前半…

読んでみれば「なーんだ」という内容だが、おかしなことが書いてあるわけではなく、参考にはなる。『伝え方が9割』

著:佐々木 圭一 言葉の表現技術の重要さとそのテクニックについての本。著者はコピーライター。作詞や大学非常勤講師もやっているという。伝え方は「技術」であるという主張に基づいて書かれているため、内容が具体的である。最初に骨子をまとめた折り込み…

総合商社――その「強さ」と、日本企業の「次」を探る(祥伝社新書)

著:田中 隆之 総合商社という形態は他の国に無いということではないが、基本的には日本独自のものといえる。学術研究的な視点から、総合商社の歴史や変遷について述べた本である。著者は元銀行出身で経済学専攻の大学教授。固めの書きぶりの文章だが、淡々…

SHINSEI Health and Sports 腰痛は治る!

著:川合 晃生 腰痛についての本。レントゲンやMRIの画像は治療の目安でしかないという。小さいヘルニアや脊柱管狭窄症は画像では判断できないことが多いからだ。画像で異常が見当たらなくても痛みがあることもあれば、画像で異常があるのに痛みを感じないこ…

もうひとつの坂の上の雲。たくさん存在する日露戦争に関する本の中でも屈指の一冊。『日露戦争、資金調達の戦い―高橋是清と欧米バンカーたち』

著:板谷 敏彦 戦争にはカネがいる。ましてや、近代戦はおびただしい兵器と物量を必要とするため、カネがなければ勝てない。実は、日露戦争もそうだった。この本は、日露戦争について、国際的な資金調達合戦の視点から解説した書籍である。 同時に、資金調達…

絶対『英語の耳』になる! BASICSリスニング基本30のルール〈CD 2枚付〉

著:長尾 和夫、アンディー バーガー 英語の発音において単語の音や基本表現における単語のつながりにおける音の変化に注目し、型通りの発音と音が縮まったり消えたりしがちな実際の発音を音で比較しながら、会話例や読み上げ例を聞きながら練習できるように…

オープン・イノベーションの教科書――社外の技術でビジネスをつくる実践ステップ

著:星野 達也 少し前の本である。今では日本でもビジネス用語として定着してきた感の強い「オープン・イノベーション」について解説した本。昨今はIT分野でもオープン・イノベーションが盛んだが、この本は基本的にモノ作りに関する話が中心である。 オープ…

質問力を身につけるために。『パワー・クエスチョン 空気を一変させ、相手を動かす質問の技術』

著:アンドリュー・ソーベル、ジェロルド・パナス、訳:矢沢聖子 良い質問は答えに勝る。空気を変える。相手の態度を変える。理由がわかる。理解を深め合える。本質について共有できる。アイディアを集め、協力を引き出す。問題の解決に役立つ。そんな観点か…

民主党政権 失敗の検証 - 日本政治は何を活かすか

著:日本再建イニシアティブ 民主党が政権を担った3年3ヶ月を検証した、シンクタンクによる詳細なレポートである。 菅直人、野田佳彦、岡田克也、海江田万里、前原誠司、仙谷由人、藤井祐久、馬渕澄夫、安住淳、北澤俊美、(以上敬称略)他、2013年2月11日〜…

図解入門 よくわかる 最新 量子コンピュータの基本と仕組み

著:長橋賢吾 量子コンピュータについて入門者向けに書かれた紹介本。従来のコンピュータは0と1の2値によるゲートのアルゴリズムによって実現されているが、量子コンピュータは「量子ビット」 (Quantum bit:キュービット) による量子の重ね合わせと2量子…

この1冊でまるごとわかる 人工知能&IoTビジネス2018-19 (日経BPムック)

編:日経クロストレンド 今や、人工知能大ブーム時代である。IoTも、産業界ではかなり浸透した感がある。本書は、日本経済新聞系列の雑誌から、AIとIoTについてのトレンドを扱った記事を集めた本である。 薄いが、ムック本サイズでオールカラー。技術的に深…

「自動運転」ビジネス 勝利の法則-レベル3をめぐる新たな攻防

著:井熊 均、井上 岳一 クルマの自動運転について複数の著者が現在の世界的な開発競争の状況と、今後の見通しについて意見を述べた本。副題に「レベル3」が入っているが、これはレベル0からレベル5まである自動運転のレベルの定義を意識したものである。例…