密林の図書室

人生は短く、経験からのみ得られることは限られます。読書から多くのことを学び、アウトプット化も本との対話の一部として大切なものだと考えてきたので、このブログを立ち上げて日々読んできた本の備忘録として活用しています。

ピアノの名曲 聴きどころ 弾きどころ

著:イリーナ・メジューエワ 「モーツァルトは(楽器を演奏する)手の感覚よりも歌を基本に考えていた人だと思います。大切なのは、声の美しさ、息、あるいは響き。キャラクターの心の動き、顔の表情。ジェスチャー。そっちのほうが大事なんですね。それをど…

図解でなっとく! トラブル知らずのシステム設計

IT

著:野村総合研究所、著:エアーダイブ Webのトランザクションシステムを作る場合にセッションやSQL文を使うときの留意点を、マンガと図解でやさしく説いた本。 内容的には、画面表示における、全件表示・一部表示・ページングの使い分け、Web画面で「戻る」…

心を開かせる技術

著:本橋 信宏 「人間は、自分の話を真剣に聞いてくれる相手こそ、最良のパートナーだと思う習性があります」 「話し手にしてみれば、この男は本気で聞いてくれているようだ、と思い、話に身が入るものなのです」。 「バブル焼け跡派」を自任するライターの…

世界のアーケード

著:水野 久美 タイトル通りの本。本書の最初の方の説明によると、アーケードが登場したのは19世紀のイタリアだというから、比較的新しい。雨で濡れる心配がなく快適にショッピングできることから各地に広まったらしい。この本では、世界各地の39のアーケー…

CD付 BeNative! 金融の英語

著:株式会社SMATOOS 「金融の英語」となっていますが、金融英語を体系的に学ぶための教材ではありません。いろいろな講演やインタビューを集めて一冊の本にしたものです。もちろんCD付きです。 学習者向けにやさしくしたものではありませんから、容赦のない…

本当においしい牛肉とは何か。等級制度からは見えない真実。『炎の牛肉教室』

著:山本 謙治 例えば、その牛肉がA5等級だったらおいしいか、というとそのようなことは無いという。著者は、牛肉の味は次のような公式によって決まると主張している。 (牛の品種 X 餌 X 育て方)X 熟成 = 牛の肉の味 掛け算なのだから、()は要らないの…

敗戦直後の混乱とどさくさ。「終戦直後の日本 教科書には載っていない占領下の日本」

著:歴史ミステリー研究会 玉音放送の後に特攻へ飛び立った人たち。8月15日以降もソ連の対日参戦などで帝国陸海軍は18万の死者を出している。多くの人が恐れた米軍の上陸の日。がれきとなった日本軍の飛行機がところ狭しと置かれている厚木飛行場。喜びを爆…

もっと知りたいセザンヌ 生涯と作品

著:永井 隆則 「セザンヌが私の唯一の先生だった。...私は何年も彼の絵を研究した。...セザンヌはまるで皆の父親のような存在だった。私たちは彼に守られています」(ピカソ) ポール・セザンヌ(1839〜1906年)についての本。大きく変貌を遂げる19世紀のパ…

知立国家 イスラエル

著:米山 伸郎 人口は少ないのにハイテク業界やソフトウェア産業において世界的な存在感があるイスラエルの秘密について歴史的な経緯についても触れながら解説した本。著者は日本の中小企業の海外展開を支援するコンサルティング事業兼商社のビジネスマン。 …

深海の神秘。NHKが番組のために取材した内容を写真とともに伝える。「NHKスペシャル ディープ オーシャン 深海生物の世界」

編:NHKスペシャル「ディープ オーシャン」制作班 NHKスペシャルの「ディープ・オーシャン」によって撮影された深海の不思議な生物を、取材の様子や同行した科学者たちのコメントとともにダイジェスト形式で紹介した本。オールカラーでムック本サイズ。写真…

国旗で読む世界史

著:吹浦 忠正 日の丸をはじめとする国旗にまつわる話やエピソードについて書かれた本。著者は1964年の東京オリンピックで国旗の担当を務め、1998年の長野五輪でも儀典担当顧問を務めた。最初の8ページの口絵部分のみカラー印刷。 東京五輪と長野五輪では「…

ワインが語るフランスの歴史

著:山本 博 フランスの歴史とそのワインについて語っている本。著者は世界ソムリエ・コンクールの日本代表審査員や日本輸入ワイン協会会長を務めている。ワイン好きが高じてこのような本を書いたようだ。 36の章に分かれている。フランスとワインは深い関係…

スポーツ選手、劇作家、指揮者、マジシャン、物理学者、政治家、ビジネスマン、元国連局員。英語にかかわる様々な分野の人たちの体験とエッセイ。『英語とわたし』

編:岩波新書編集部 「英語のお蔭で友人や知人が増えた。世界が広がった。人生がはるかに面白くなった。感謝している」。(小林陽太郎:元富士ゼロックス社長) 古本で、お安く購入。拾い物でした。エッセイとして軽く読めますが、良い本です。 本書には、ス…

なぜ中国人は財布を持たないのか

著:中島 恵 中国でスマホ決済やシェアビジネスが定着しているという話を耳にすることが多くなったので、手にとった。結論から書くと、スマホ決済浸透の話は本書で大きな部分を占めはするもののそれだけではなく、経済発展に伴い中国の人々の近年の価値観や…

退屈なことはPythonにやらせよう

IT

著:Al Sweigart、訳:相川 愛三 Pythonの本。体系立った言語仕様の細かい説明を勉強用に単に並べているというのとは少し違い、Pythonのこの機能を使えばこういうことができる、こういうことで便利、というトーンで書かれていることが特徴である。 Python入…